脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

Thrillerと敗因とと従軍慰安婦について

香港デモ抑止のため覆面禁止法を施行した結果wwwwwwwwww:ハムスター速報
こんな極限状態でもブラックジョークを忘れない辺り正しくジョンブルの後裔だ。


 ブームに踊らされてラグビーW杯日本VS南アフリカをTV観戦。感想は、ラグビーってこんな面白かったんだ。今まで食わず嫌いで見逃していた自身の不明を恥じます。ああ伝説のアイルランド戦見たかったなあ。


競馬成績・・・2019収支-44600

  • 菊花賞・・・本命ヴェロックス-980
  • ブラジルC・・・本命テルベリオン-100
  • 北陸S・・・本命シアーライン-100

It Doesn't Matter Who's Wrong Or Right

Thriller(Spec)

Thriller (Spec)
唄:マイケル=ジャクソン*1
収録曲
‐Wanna Be Startin' Somethin'

  • Baby Be Mine
  • Girl Is Mine
  • Thriller
  • Beat It
  • Billie Jean
  • Human Nature
  • P.Y.T. (Pretty Young Thing)
  • Lady in My Life
  • Someone In The Dark
  • Billie Jean (Home Demo From 1981)
  • Voice-Over Session from "Thriller" including Price recording the never before heard 2nd verse.
  • Carousel

 特段ファンでもない自分でもよく知ってる「Thriller」・「Beat It」・「Billie Jean」当たりの網羅されたマイケル=ジャクソン全盛期のアルバム。正直よっぽどのファンの人以外はこの一枚聞いてればMJ理解には十分でないかしらっつたら怒られますでしょうか。ちなみに、収録曲で個人的に好きなのは上述の有名3曲に加えて「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」です。

Thriller (Spec)

Thriller (Spec)

敗因と

『敗因と』
平成十八(2006)年12月20日初版発行
著者:金子達仁*2・戸塚啓*3・木崎伸也*4、装幀:柳澤健*5、発行人:武田真士男*6、発行所:株式会社光文社、印刷:萩原印刷株式会社、製本:ナショナル製本。
目次

  • プロローグ:最期
  • 第1章:愛憎
  • 第2章:団結
  • 第3章:確執
  • 第4章:七色
  • 第5章:晩餐
  • 第6章:齟齬
  • 第7章:消極
  • 第8章:落涙
  • 第9章:敗因と
  • あとがき


 サッカーW杯ドイツ大会は全く勉強してなかったけど国家公務員試験地方上級を形だけ受けに帰った実家で観戦、この本自体は引っ越したばかりの京都の三軒目の下宿のベランダで初読、となんだか本の内容自体よりもそれにまつわる周辺風景の方が色濃く思い出される一冊。そういやどっちの時期もどえらく大迷走してた時期だもんなあ。傲慢で独善的な成功者たちが慢心とちょっとしたボタンの掛け違えから泥にまみれ呻吟する様に昏い悦びを憶えたのをよく憶えています。それがら10年15年経って多少なりとも順風らしきものの吹き出した今読み直した感想は、順風満帆な時にこそ伏せられていた致命的なトラップカードが発動しがちだよねというもの。調子のいいときには多少の軋轢や不具合なんて一切気にならず突っ走れちゃうから、肝心要のところで大爆発しちゃうんですよね。「7分の勝ちこそ最良」の信玄公の教訓はきっとこのことを戒めてるんでしょう。
 なお余談ですが、当時図書館で勉強してると大ウソぶっこいて漫画喫茶で2chのアンチスレに入り浸ってた*7身としては、伝説のヘナギサワサイクロンがほぼスルーだったのが残念でなりません。

敗因と

敗因と

従軍慰安婦 (岩波新書)

従軍慰安婦 岩波新書384
平成七(1995)年4月20日初版発行
著者:吉見義明*8、発行者:安江良介*9、発行所:株式会社 岩波書店、印刷:精興社、カバー:半七印刷、製本:中永製本
目次

  • Ⅰ設置の経過と実態
  • Ⅱ東南アジア・太平洋地域への拡大
  • Ⅲ女性たちはどのように徴集されたか
  • 慰安婦たちが強いられた生活
  • 国際法違反と戦犯裁判
  • Ⅵ敗戦後の状況
  • 終章


 二十世紀史上最低の破廉恥事件の引き金を引いた一冊。'90年代に日教組の跋扈する広島で学生やってたので、「こいつの所為で」と「こいつのお陰で」の両方の感情の入り乱れる複雑な立ち位置にならざるを得ません。こいつの所為で「従軍慰安婦」が南京大虐殺と並ぶサヨクの錦の御旗になって、そのおかげでよしりんの『戦争論』が生まれて、心ある日本国民がエウレカ叫べたんですもんね。
 そんな訳で存在自体はよく知ってたんですが、実は今まで手に取ったことすらなかったんで初読み。内容は正直拍子抜けするくらい真っ当な「慰安所開設および運営における日本軍の関与の実体」の実証的研究。ところどころに混じる感想文さえ無視すれば、素晴らしい力作で名著と呼ぶのにためらいはありません。正直、読むだけ読んだら恥ずかしいから即効うっぱらう予定が今でも本棚に鎮座ましましてるあたりで自分の評価を汲んでいただければと。それが時代を画する大論争を巻き起こすほどの問題作になったのは根底に流れる思想の違い。「その女性の前に労働者、専門職、自営業など自由な職業選択の道が開かれているとすれば、慰安婦となる道を選ぶ女性がいるはずはないからである。たとえ本人が、自由意思でその道を選んだようにみえるときでも、実は、植民地支配、貧困、失業など何らかの強制の結果なのだ」。こんなことを真顔で言える人と議論が噛み合う訳がない。
 以上、弱者への差別を糾弾する人は誰よりその対象―障碍者・部落・女性etc―を軽蔑しきってるってのがよく分かる一冊でした。そらちょっとでも共感してたら、文句や揶揄や戯画化がイジメじゃなくてイジリなだけの可能性の方が高いって気づくもんなあ。

従軍慰安婦 (岩波新書)

従軍慰安婦 (岩波新書)

Don't Wanna See No Blood, Don't Be A Macho Man

 Thirller(spec)の頃のマイケル=ジャクソン、敗因とで描かれたベルリンW杯前の黄金世代、そして従軍慰安婦岩波書店)が上梓されたころのサヨクの皆さん。我が世の春を謳歌していたはずがそれから10年足らずでその名声は地に落ち今では半笑いの対象に。世の中はやはり栄枯盛衰諸行無常の理に支配されてるんですね。自分もくれぐれも調子乗らないようにしよっと。

Beat It

Beat It


Michael Jackson Beat It Live In Munich HIStory World Tour

帰ってきた今日の一行知識

朝鮮半島では女子挺身勤労令は発令されてない

だから韓国で従軍慰安婦と意図的に混同されてる女子挺身隊は志願者による参加で強制動員ではなかったんですね。うん、何重にコリエイトしてんだ、かの民族は。

*1:Michael Joseph Jackson。父ジョセフ、母キャサリン。代表作:「マン・イン・ザ・ミラー」、「Bad」、「あの娘が消えた 」他

*2:FC琉球スーパーバイザー。代表作:『28年目のハーフタイム』、『泣き虫』、『プライド』他。

*3:大宮アルディージャ公式ライター。代表作:『魂の叫び―J2聖戦記』(共著)、『青の進化―サッカー日本代表ドイツへの道』、『低予算でもなぜ強い? 湘南ベルマーレと日本サッカーの現在地』他。

*4:カンボジア代表ビデオアナリスト。代表作:『アイム・ブルー』、『サッカーの見方は1日で変えられる』、『直撃 本田圭佑』他

*5:マミアナグラフィックス所属。代表作:『ランプコントロール』、『夜夢』、『新しい自分に出会う本』他。

*6:光文社代表取締役社長。『女性自身』編集長からコミック編集部編集長や販売局局長などを歴任し、現在は光文社社長に就任

*7:ちなみに同時期『ガンダムSEED Destiny』と『仮面ライダー剣』のアンチスレにも常駐してました。なので最近の剣の再評価の機運には正直なんかもにょる

*8:日本の戦争責任資料センター共同代表。代表作:『毒ガス戦と日本軍』・『新しい世界史(7) 草の根のファシズム』(著作)、『従軍慰安婦資料集』(編纂)他。

*9:岩波書店第4代社長。『世界』の編集長として頭角を顕し執行部入り、岩波ブックレットの創刊などで岩波思想の大衆化に尽力した。代表作:『同時代を見る眼』(著作)他。