脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『ガリヴァー旅行記』

痛いニュース(ノ∀`) : 【バドミントン】 韓国が空調操作疑惑に反論 「節電のため空調のオンとオフを繰り返しただけ」 - ライブドアブログ
盗っ人猛々しいにもほどがある。


 葛西臨海公園で社内親睦BBQパーティを開催。年甲斐もなく楽しめたのはいいんですが、問題は翌日に襲われた地獄のような胸焼け&胃もたれ。ああ俺はもう若くないんだなぁと実感した一日でした。


艦これ進捗

  • 北方海域北方AL海域攻略中。第一艦隊旗艦:吹雪改。

ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)

ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)

遠い昔愛のために戦い抜いた勇者の様に

 リリパット国、ブロブディンナグ国、ラピュータ、バルニバービ、ラグナグ国、グラブダブドリッブ、日本、そして、フウイヌム国。数奇な運命に翻弄され数多の国々を渡り歩いたガリヴァー氏の冒険譚、ご堪能あれ。


 皆が知ってる名作童話も元ネタはかなりブラックでディープだったのよシリーズ。今回はみんな大好きガリバー旅行記をチョイス。個別の感想は後述するとして、巻末の数十ページに亘る訳注の山は諷刺家スウィフトの面目躍如。絶望先生とかがまかり間違って数百年後まで残ったら、こんな状態になるんだろうかとしみじみ。

  • リリパット国・・・可もなく不可もなく。子供の頃読んだ童話そのままなんですが、原文は諷刺風味がかなりきつめ。よくこれをあそこまで灰汁抜きできてるなと感心。
  • ブロブディンナグ国:諷刺がかなり弱めで個人的には一番読みやすかったかも。愛すべき保護者グラムダルクリッチの保護下で愛玩動物としての生活を満喫するガリヴァーが羨ましい限り。ああ、俺も誰かに飼われてぇなぁー。
  • ラピュータ・バルニバービ・グラブダブドリッブ:諷刺激辛で正直今読んでもなんの面白味も・・・。
  • ラグナグ国:伝説の不死種族ストラルドブラグの物語。「救いとしての死」というテーマに関しての最良のテキストではないでしょうか。
  • 日本:事前知識でガリヴァー旅行記に日本が出てくるというのは知っていたんですが、見事に期待外れ。何故出てきたのか全く意味が分からない。当時の黄金の国ジパング幻想の根強さが偲ばれます。
  • フウイヌム国:多分作者が一番書きたかった話なんでしょうが、思い入れのあまり物語としてはかなり退屈。

夢にあふれた時代思い出せ

 大航海時代も宇宙開拓も終わり、手近なところにもう未知の怪異は存在しなくなってしまった現在。もうガリヴァー旅行記はSFスペオペでしか成立しないのかと思うと少しさみしくなります。しかし悲しむことはありませんこの宇宙には数千億の星が我らの来訪を待っています。願わくは生きているうちに大航宙時代の幕開けの曙光でも感じられますことを。

燃えろ!ガリバーボーイ

燃えろ!ガリバーボーイ

帰って来た今日の一行知識

ポータルサイトYahoo!家畜人ヤプーは元ネタが同じ
どっちも語源は『ガリヴァー旅行記』のフウイヌム国の蛮族ヤフーから。どっちも日本人の「堕落」に深くかかわっていると思うと何だか感慨深いですね。