脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

山梨学院とああっ女神さまっと清朝末期について

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スレイヤーズラノベだけならともかく声優にもはまったのは痛かった。


 忘年会シーズンとは言え、四日連続呑みは流石に無謀でした。後半戦でご一緒した皆さん失礼いたしました。


SRWZ進捗

  • 2周目第41話「クロス・ポイント」クリア。トップエース:セツコ=オハラ@バルゴラ・グローリー

きっとわたし予感がしてたの未来を誘ってた

山梨学院

房総与太郎狂騒曲 - 脱積読宣言

山梨学院大学
 山梨県甲府市酒折2-4-5に本部を置く日本の私立大学。1962設置。
 '46創立の山梨実践女子高等学院が前身。これを母体として'51山梨学院短期大学(栄養科〈現・食物栄養科〉設置)を開学し、'53法経科を増設した。'62短期大学法経科を4年制大学山梨学院大学〈法学部法学科設置〉)に改組し開学した。(wikipediaより引用)

 個人的には90年代の箱根の帝王。ってくらいしか、印象がないのですが、新司法試験合格率50%を越える優秀なロースクールを抱えているようです。卒業生には山本'KID'徳耶や高橋しんや、他陸上選手多数。実学とスポーツに力を入れる新興私立大学の典型例。個人的にはあんま好きなタイプの大学でないです。やっぱ大学いったからには、将来何の役に立つかもわからない無意味な研究しなきゃぁ。

山梨学院大学 [2009年版 大学入試シリーズ]

山梨学院大学 [2009年版 大学入試シリーズ]

ああっ女神さまっ

鳥の詩 - 脱積読宣言

ああっ女神さまっ
 藤島康介*1作の漫画。1988より『月刊アフタヌーン』(講談社)で連載中。単行本は38巻まで発売*2。以下続刊予定。
 「日常世界に非日常的な存在が現れて活動する事により発生する騒動を描いたラブコメディ」作品で、着想点自体には際立った新規性は無いものの、日常と北欧神話をベースとした神々や魔族(ただしその存在はどちらかというと、人間臭い存在でもあるノルンなど)の絡み方に特筆すべき描写が多く、また徹底したドタバタかと思えば淡い青春物語であったり、ちょっぴりSFっぽかったり、モータースポーツ漫画でもあったりといった多様性も見せ、多くのファンを獲得している。様々な事象のパロディやもじりも多い。また、本作品は他の作家にも多くの影響を与えている。(wikipediaより引用)

 ノルンの三女神を一躍有名にした、アキバと萌えに蹂躙される前の古き良き90年代ヲタクのバイブル。美麗な作画と、魅力的なキャラクター達には私も勿論やられました。お気に入りは森里恵。ああ俺もあんな妹が欲しかった。
 閑話休題。油の乗り切った'90年代中盤、巻数で言えば10巻代半ば辺りは思い出補正も手伝って非常な名作と言い切れる出来ですが、それ以外はちょっと微妙。初期は絵も内容も素人臭さ漂う悪いアフタヌーン作品の典型、最近のは精緻を通り越して逆に無味乾燥で印象に残らない作画とネタ切れ&自己満の脚本の大家の引き伸ばしの典型。正直お勧めできません。
 しかし、読んでると高確率であっというまに時間の過ぎ行く不思議な現象に遭遇するので、暇でたまらん時の漫喫で時間つぶしには最適でしょう。まあ少なくとも忙しい時に時間を見つけてまで読むべきほどのものではないかと。最初のOVAは5巻と巻数も少なく、非常に良く纏った佳作なのでそれだけ見るだけで十分でないでしょうか。個人的には「ああっ女神さまっ」の正史はそれです。

ああっ女神さまっ(1) (アフタヌーンKC)

ああっ女神さまっ(1) (アフタヌーンKC)

清朝末期

鎮魂頌 - 脱積読宣言


 天命元(1616)〜宣統四(1912)年。
 初め太祖奴児哈赤*3は国を建てて後金と称したが、第2代太宗*4は1636満蒙漢三民族の共主として国号を大清と改めた。太宗は朝鮮を征服し東部蒙古を併せたが、第3代世祖*5の時摂政睿親王ドルゴン*6は初めて入関して北京を占領し、'44この地を首都と定め長く中国を支配することを宣言した。世祖の時代には明朝遺王遺臣の乱を平らげて国礎を固め、次の聖祖*7は内に呉三桂*8ら三藩の乱と鄭氏の反抗を平らげ、外はロシアの東侵をネルチンスク条約で抑え、外蒙古西蔵・回部を領有すると共に、諸制度を定め、漢人学者を利用して文化の興隆に精進した。次の世宗*9は更に制度を強化し税制を改革して国富を増し、思想統制・綱紀粛正を行い、密建の法を定め朋党論を布告して中央集権の確立に努めた。こうして高宗*10時代の極盛期が起った。すなわち高宗は十全の功を誇るごとく、内外を討って元朝に次ぐ大帝国を建設し、学問を奨励して『四庫全書』のごとき大編纂をなして文運を盛んにすると共に、満州族国粋主義を鼓舞して文字の獄により漢民族の反清思想を抑えた。しかしその晩年から仁宗*11朝にかけて、漸く政治が弛緩し軍力の根幹たる八旗兵の実力が低下し、白蓮教の乱は早くも社会の不安を増し、国家財政も悪化し、やがて宣宗*12時代英国との間にアヘン戦争が起こると完敗し、1842南京条約を結び初めて開国するに至った。しかしまもなく太平天国の乱が起こって清朝は窮地に陥り、更にアロー戦争が勃発し英仏軍の北進を受けて益々弱体を示し、穆宗*13の同治中興も効果がなく、遂に徳宗*14の時日清戦争によって敗北した。その後康有為*15の戊戌政変が起こり新旧両派の争いを激化した。次いで義和団の変はその自主改革を促したが、漢民族の反清的気分は次第に高まって孫文*16一派の革命党が興起し、1912辛亥革命によって清朝は滅亡し、中華民国の成立を見るに至った。(『東洋史大辞典』より引用)

末期
終わりの時期。(『大漢語林』より引用)

 日清戦争敗北〜辛亥革命辺りがこれに相当する時代でしょうか。中華4000年の歴史の終焉の時を力不足ではありますが、駆け足で解説してみようと思います。

 アヘン戦争やアロー戦争で傷つきながらも、清仏戦争での勝利などで、何とか守り通してきた中華帝国の威信の馬脚を表すこととなったのが、日清戦争での大敗北。眠れる獅子から太った豚へと転落した清朝は中華のプライドを捨て、若き英君光緒帝の下で明治維新を見習った戊戌の変法に乗り出しますが、西太后を筆頭とする守旧派の頑強な抵抗にあって挫折。あとは急坂を転げ落ちるように、湾岸部では列強の蚕食、北部では日露の代理戦争としての馬賊の横行、南部では孫文ら革命派の蜂起、そして中央では袁世凱漢人勢力の台頭を招き、辛亥革命の落日を迎えました。

 非常に簡単ですが、個人的な清朝末期の理解は以上。政治的利害が絡みまくって、なかなか正当正確な歴史叙述のされにくいこの時代ですが、調べれば結構面白いネタ転がっている気がします。なので、中華人民共和国国史編纂部は一刻も早く『清史』の編纂を。四千年も続く麗しき正史編纂事業を終わらせる権利はあなた方にはありません。

のぞいて行こうよちょうど誓いの言葉が響く

 王者山梨学院の凋落に清朝末期の体たらく、ああっ女神さまっ、と嘆きたくなるような栄枯盛衰諸行無常のこの浮き世。年の瀬を迎え益々深刻の度を増す第二次世界恐慌の猛威。この大暴風の前に日本丸は何処へと向かうのでしょうか。ご主人様アメリカとの共倒れ?パクス・ジャポニカの光栄?それとも再鎖国による文化の恐竜的進化?興味は尽きませんが、少なくとも小沢首班による中国の植民地化の悪夢だけは避けたいところです。

ああっ女神さまっ 音楽編 Vol.1

ああっ女神さまっ 音楽編 Vol.1

帰ってきた今日の一行知識

北欧神話のオーディーンは斬鉄剣を装備してない
かわりに命中率100%かつ弾数∞の投槍グングニールという厨装備をしてますが。古今東西を問わず、ちょっと油断するとオレサイキョーの無敵キャラ設定にしてしまうんですね。

*1:代表作:『逮捕しちゃうぞ』(漫画)、『サクラ大戦』・『テイルズ・オブ・ファンタジア』(キャラクターデザイン)他。

*2:2008.12現在

*3:ヌルハチ女真族を統一し、独立を目指し明に侵攻するも山海関の戦いで戦死。

*4:皇太極。父ヌルハチ。本名:ヘカン。モンゴル・朝鮮を制圧するも父からの悲願たる中原進行を果たせぬまま病死。

*5:順治帝。諱は福臨。父ホンタイジ。ドルゴン摂政下で悲願の中国進出を果たし、親政期には宦官の粛清など明の旧弊打破に力を砕いた。

*6:成宗。父ヌルハチ、母孝烈恭皇后。ホンタイジの下で多大な功を挙げ、一時は後継者に擬されるも、内紛回避の為固辞。甥の順治帝を補佐し、中国統一に尽力。

*7:康熙帝清朝第4代皇帝。諱は玄菀。父順治帝、母孝康章皇后。外征内政に功績大で、「三世の春」の基礎を築く。

*8:Wu San-gui。昭武帝。大周朝初代皇帝。父嚢。李自成の反乱に際しいち早く清朝に恭順。永暦帝打倒の功により累進。三藩の乱により大周を建国、皇帝を自称するも志半ばに病死。

*9:雍正帝清朝第5代皇帝。諱は胤蘅。父康熙帝、母孝恭仁皇后。恐怖政治を以って国内粛清に尽力。

*10:乾隆帝清朝第6代皇帝。諱は弘暦。父雍正帝。通称「十全老人」。四方を侵略し、清朝の最大版図を実現。

*11:嘉慶帝清朝第7代皇帝。諱は顒琰。父乾隆帝。旧名:永琰。白蓮教徒の乱や海賊の跋扈に苦しめられるも何とか鎮圧。大清帝国の威信を保つ。

*12:道光帝。清朝第8代皇帝。諱は旻寧。父嘉慶帝。林則徐を登用し、アヘン弾圧を図ったのが、イギリスの逆鱗に触れ、アヘン戦争を招き、清の本格的衰退の端緒をつける。

*13:同治帝。第10代皇帝。諱は載淳。父咸豊帝、母西太后。曽国藩・李鴻章らの活躍ににより、「同治の中興」と呼ばれる安定期を過ごす。

*14:光緒帝。清朝第11代皇帝。諱は載湉。父醇親王西太后の垂廉聴政に反抗し、親政を強行し戊戌の変法を行うも、戊戌の政変により失脚、軟禁状態となり、西太后の病死と共に毒殺される。

*15:Kong You-wei。広東省南海県の人。字は広厦。戊戌の変法を主導するも戊戌の政変により失脚、日本に亡命。辛亥革命後帰国するも、すでにその理論は時代遅れとなっており、張勲復辟に一縷の望みを託すも挫折。

*16:Sun Wen。中華民国臨時大総統。広東省香山県の人。字は載之。号:中山。通称:「国父」。武昌蜂起を主導し、辛亥革命への扉を開くも、中華民国では指導力を発揮できず、第一次国共合作などで巻き返しを図るもかなわず、「革命未だならず」の言葉を遺し病死。