脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『SFのSは、ステキのS+』

【WBC】日本がアメリカを3-2で倒し14年ぶりの優勝きたああああああああ! 完全に漫画を超えてるわ、大谷最高おおおおお野球最高おおおおおおお! | やらおん!
バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ!!


 祝14年ぶりのWBC優勝。14年前って何してたっけなあと思い返すと、京都でニートは脱出したものの将来の展望もなく鬱々としてた頃。さあ次のWBCの優勝の頃は自分はどんな風になってるんでしょうか。

月影揺ら揺らと時を紡ぐ琥珀の流れ星瞳さらう

 誰よりもSFを愛し、誰よりもSFに愛された淑女。そんな彼女に託されたのはSF作家協会会長の重責。池澤夏樹の娘にして声優にしてSF作家なマルチタレント池澤春菜はその期待に応えれるのか。

 
 星雲賞も取った前巻に続き、SFマガジンの大好評連載をまとめた一冊。前と変わらずどれも軽快でSFへの愛情に満ちた名エッセイ揃いなんですが、特に圧巻なのはやはりSF作家協会会長としての奮戦記。選ばれし者の不安と恍惚ここにありというべき気負いと使命感に満ちつつも、いつもの朗らかさを失わず、コロナ禍という非常事態にあってリーダシップを発揮し各種改革やイベントを断行していくその姿にはただただ感激させられます。まあそんな構えた読み方しなくたって前述のとおり純粋に気楽に面白く読める名作ですんで、少しでもSFを愛する人は是非ご一読を。

一途に捧ぐ迷いのない祈りに

 愛すべきSF者から偉大なるSF界の重鎮へ。前巻を読んでた頃にはまさか彼女がここまでの雄飛を果たすとは想像すらしていませんでした。コロナ禍や「強要された多様化」などの多端な時期に彼女のような人脈と社交性と行動力を持った女神を迎えられた幸運を感謝しましょう。そしていつか数十年後の歴史家に池澤春菜って実は声優だったんだぜって語ってやりたいものです。


池澤春菜/「夜想サァカス」

池澤春菜/「夜想サァカス」

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