脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

エアーマンが倒せないと着と源義家について

【訃報】ダチョウ倶楽部・上島竜兵さん自殺・・・ | 不思議.net
巨星墜つ。コロナとコンプラに殺された感じですかね。いなくなって初めてその偉大さに思い至ってしまうのは毎度のことながら淋しいです。


 実家帰省!したはいいのですが、会う人すべてから「太った?」の一言が・・・。真面目にダイエット再開しようっと。


競馬成績・・・R4収支-35420

君がくれた勇気は億千万億千万過ぎ去りし季節はドラマチック

エアーマンが倒せない

エアーマンが倒せない
唄:Team.ねこかん[猫]、作詞:seramikarutitan*1・たかにそ、作曲:seramikarutitan、編曲:nyanyannya*2
初出:「ニコニコ動画」(2007.5.26)
収録盤:『CDで聞いてみて。~ニコニコ動画せれくちょん~』
歌詞はこちら

エアーマンが倒せない(TEAMねこかんversion)


 ニコニコ全盛期に一世を風靡した神曲。「レッツゴー陰陽師」とか「思い出は億千万」とか「最萌トーナメント」とかあの頃のニコニコ動画は楽しかったなあ。そんな感傷をさておいてもご機嫌なメロディーと郷愁を掻き立ててやまない秀逸な歌詞とで今聞いても全く色あせない名曲です。ボカロ以降の本格的な曲群もいいけど、個人的にはFLASH動画の馬鹿なノリを引き継いだこの頃の電波局群の方が好きだなあ

脱+反対語


🈩①ぬぐ。とく。身につけている物を体から取り離す。また、ぬげる
 ➁ぬける。もれる。ぬけ落ちる。
 ③ぬかす。落とす。
 ④まぬかれる。ぬけ出す。逃れる。
 ⑤やせる。肉が落ちる。
 ⑥おろそか。てがる。投げやり。疎略。
 ⑦もし。かりに。
二からをぬけ出た虫の姿の美しいさま。
🈪脱脱は、ゆるやかなさま。
(『大漢語林』より引用)

反対語
 意味の上で互いに反対の関係にある語。「上」と「下」、「積極」と「消極」の類。対語。対義語。反意語。反義語。アントニム。(『広辞苑 第五版』より引用)

 脱の反対語は着。「脱ぐ」と「着る」で分かりやすいですね。他にもなんかないかと考えてみましたが何も思い浮かばず。単純な言葉ほど話ふくらますのは難しんでしょうね。

源義家

源義家
 長暦三(1039)~嘉承元(1106)年。平安後期の武将。清和源氏頼信流。伊予守源頼義*3の長男、母は上野介平直方*4の娘。幼名:不動丸・源太丸。石清水八幡宮元服したので八幡太郎と号す。
 文武に秀で、騎射をもっともよくし〈天下第一武勇之士〉と評されるとともに、和歌を『千載集』に1首を残している。前九年の役が始まるに及んで、1056陸奥守兼鎮守府将軍に任命された父頼義に従って陸奥に従軍、安倍頼時*5安倍貞任*6父子と戦う。黄海の戦において頼義の軍は大敗を喫するが、義家の奮戦により危地を脱する。'62清原武則*7らの援けを得て厨川柵を囲み、貞任を討滅した。'63乱平定の功により従五位下出羽守に任ぜられる。'79美濃において源重宗*8源国房*9が戦った際、宣旨をうけて重宗を討った。'83陸奥守兼鎮守府将軍として赴任、奥羽に源氏の支配権を確立するため、出羽の清原氏一族の内紛に干渉し、清原清衡*10と結んで清原家衡*11・武衡*12らを攻めた(後三年の役)。'87苦戦の末勝利するが、朝廷はこれを私闘とみなしたため、義家は私財をもって将士を賞した。'91郎等の所領争いに関与し、弟義綱*13と京都で戦おうとして朝廷の制止をうける。'92諸国に立てた義家の荘園が停止される。左近将監、検非違使、左衛門尉、左馬権頭、河内・相模・武蔵・信濃・下野等の守を歴任し、'98院の昇殿を許されたが、晩年は白河院政の源氏抑制策によりふるわなかった。病により没した。(『コンサイス日本人名事典 改訂新版』より引用)


 みんな大好き源氏の実質的な開祖。八幡太郎義家として神格化されたいだけされてますが、その割にはエピソードとか物語に乏しいお方。そんな武家政権の英雄を力不足を承知で略述。ああ、大学時代の恩師同輩の軽蔑する目が見えるようだ。


 藤原頼通の走狗として立身を果たした祖父頼信でしたが、その長男たる父頼義は寵を次男の頼清に奪われ逼塞50手前でようやく受領となるなどくすぶりたいだけくすぶってるときに義家は誕生しました。そんな落ち目の一家の運命が好転するのは前九年の役安倍氏の反乱で無政府状態になりかけた辺境の陸奥国に明らかな捨て駒として頼義が派遣されると、まさかの活躍で乱を平定するだけでなく、清原氏の勢力を糾合しのちの郎党制の原型というべき一大勢力を構築します。義家はその父の威光を継いで白河法皇の近臣として中央政界に一定の存在感を示します。地方で独立・・・という方向に行かない辺りにこの頃はまだまだ武家政権の準備はできてなかったことが感じさせられます。そうこうしているうちに、陸奥後三年の役が勃発。自身の勢力圏内でのトラブルということもあり、独断専行気味に出兵しそこそこあっさり平定に成功しますが、私戦扱いを食らい功績を称えられるどころかまさかの罪人扱い。弟の義綱に中央での地盤を奪われ見事に逼塞します。完全無欠に根回し不足のわきの甘さによるやらかしなのですが、この時身銭を切ったことがのちの御恩と奉公の原型となるのだから世の中分かりません。彼の人生と歴史的意義のピークはここで、以降は弟義綱が失脚し復権するも息子たちが各地で反乱起こしまくるなどそこそこ苦難の生涯を送った模様です。

でも今じゃそんなことも忘れて何かに追われるように毎日生きてる

 エアーマンが倒せない源義家の様に、年を取ってくるとどうしても、未来への栄光の反対語たる懐旧から抜け出せなくなってしまいます。昔を懐かしむのはとても楽しく心安らぐものではありますが、その麻薬におぼれて明日の希望を信じられなくはならないようになりたいものです。


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*1:てつくずおきば所属。別名:せらみかる。代表作:「クリアまでは眠らない!」、「貸したゲームがラクガキだらけで返ってきた件」(作詞曲)他。

*2:Team.ねこかん[猫]ボーカル。代表作:「ぱんでみっく!!」(作詞)、「ココロノカラ」(作詞曲)、「エントリー!」(作曲)他。

*3:陸奥守。正四位下。父頼信、母修理命婦平忠常の乱で頭角を顕し、軍事貴族として要職を歴任。鎮守府将軍として前九年の役を平定した功により伊予守となった。

*4:父維時。藤原頼通の家人として活動し、要職を歴任するも、平忠常の乱の平定に失敗。後任として乱の平定に成功した源頼義を婿に迎え、鎌倉の所領を継承した。

*5:胆沢郡郡司。従五位下。父忠良。旧名:頼良。父が組織した俘囚の軍事力を背景に反国衙闘争を起こし独立。前九年の役を招き鳥海柵で陣没。

*6:父頼時。阿久利川事件を起こし前九年の役を招き、厨川の戦いで戦死。

*7:鎮守府将軍従五位下。父光方。前九年の役源頼義らに協力し勝利に貢献。その功により鎮守府将軍に補任された。

*8:佐渡守。従五位下。父定宗、母藤原斉信女。源国房との抗争を朝廷に咎められ源義家の追討を受け逮捕下獄。

*9:信濃守。正五位下。父源頼国、養父源頼綱。美濃に勢力を扶植し、何度も追討を受けるも、白河院に重用され、美濃源氏の祖となった。

*10:陸奥出羽押領使。父藤原経衡、母有加一乃末陪、養父清原武貞後三年の役源義家の後援を得て、真衡・家衡を破り奥六郡に半独立政権を樹立し、中尊寺を建立するなど奥州藤原三代の繁栄の礎を築いた。

*11:父武貞、母有加一乃末陪。当主である兄真衡に反抗し後三年の役を招く。真衡死後奥六郡統一のや死をもって義家の仲裁を反故にした為、金沢柵を攻められ敗死。

*12:父武則、母安倍頼清女。後三年の役において甥真衡と行動を共にし、金沢柵陥落後逮捕処刑。

*13:美濃守。従四位下。父頼義、母平直方女。前九年の役の功により累進。藤原師実・師通父子に仕え、一時は兄義家に勝る権勢を誇るも白河院政下では逼塞。源義忠暗殺事件を口実に源為義の追討を受け、佐渡へ配流客死。