脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『たった一人の生還~「たか号」漂流二十七日間の闘い』

秀岳館サッカー部暴行事件で謝罪動画は監督関与…暴力コーチは24件の暴力行為の加害者だったたことが判明:ハムスター速報
秀岳館って組織自体がクズ中のクズなのは自明過ぎて語る気にもなりませんが、あんま言われてないこととして、「絶対権力者のはずの監督や教師を無力な生徒がSNSを活用してやり込めた」って図式があると思います。これから下剋上増えるんじゃないかな。全国のパワハラ教師のみなさん震えて待ちましょう。


 2日もそうでしたがこうも見事に土日と三連休で挟まれると開店休業感が半端なくなりますね。営業再開は来週帰京してからかなあ。

涙見せる人はたった一人しかいない

 日本から太平洋を縦断しグアムを目指すヨットレース「トーヨコカップ・ジャパン→グアム・ヨットレース'92」。そこに参加した一艘のヨットが転覆し救命ボートでの漂流が始まった。太平洋のど真ん中でのたった一人の孤独な戦いの結末はいかに。


 中学校の頃学校の図書館で読んで衝撃を受けて以来、折りに触れて何度も読み返している漂流記を十数年ぶりの再読。和気あいあいとしたヨットレースの雰囲気を味わえる前半パートに、鬼気迫る事故と漂流の日々を描いた迫真の中盤。そして帰ってきた日常にほっこりとしつつもサバイバーギルトと向き合う終盤にと一冊で複数視点からの楽しみ方ができる構成は何度読んでも見事。そして社会人になって読み返して改めて思うのは、この人レポート書くの相当慣れてるし上手いよなあと。一見の人に過不足なく状況を提示し、かつ解説や説明も丁寧、客観的で第三者的な視点を維持しつつも、適度に主観を交えて読者の感情移入を誘うと完璧な構成。体験レポートの教科書にしてもいい出来栄えだと思います。という訳で、個人的には唯一抜きんでて並ぶ者なしな漂流記の最高峰。皆さんも是非ご一読あれ。

ずっと待ってるのたった一人のあなたを

 瀬戸内を走る高速艇程度にしか乗ったことないのですが、それでもやはり船に乗ってると沈没と漂流の恐怖が付きまとうよなあと。二級船舶免許も持ってて船や海は大好きなのですが、それでも怖いものは怖いです。知床の事故を見ても、その怖さを忘れないようにするのは大事ですねと改めて。


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