「週刊少年サンデー」史上最高だった漫画ランキングが発表される | やらおん!
『じゃじゃ馬グルーミンUP!』と『GS美神~極楽大作戦』と『俺たちのフィールド』がない
「先週までの忙しさが嘘のよう。ゴールデンウィークまで開店休業だ」と迂闊にも言挙げした瞬間、あれよあれよと入るわ入るわアポと〆切。口は災いの元ってのはこういうことを言うんでしょうね。
DQⅪS進捗
- シルバーオーブ奪還。称号:歴戦の英雄。
荒ぶるスサノヲ、七変化―“中世神話”の世界 (歴史文化ライブラリー)
- 作者:斎藤 英喜
- 発売日: 2012/05/01
- メディア: 単行本
誂えたる鬧熱の捏ねた泥を気吹と吐かば汚穢が散る
素戔嗚尊
記紀神話の神。神話上、イザナギ*1の子。オオクニヌシ*2の祖神。別名:神須佐之鳴命・建速須佐之男命。
父神イザナギに海原の国の支配を命ぜられたが、壮年に及ぶまで母*3を恋うて泣きやまず国土を治めなかったので父神の怒りにふれて追放されたと伝える。根の国に下る前に姉神アマテラス*4に離別のため高天原に昇る。荒々しい行動に姉神は野心ありと思い、天真名井の誓約によって疑いを解くが、いっそう高天原を荒らすのでアマテラスは怒って天岩戸に隠れたという。その罪で手足の爪を抜かれ、千座置戸を背負って追放され、出雲国に降り、肥の川のほとりで八岐大蛇*5を退治し掬った娘クシナダ姫*6と結婚して須賀宮に住むとする。のち根の国にあって、訪れたオオクニヌシに数々の試練を加え娘スセリ姫*7と結婚させ、また朝鮮に渡って船材用の樹木の種をもち帰ったとも伝える。『出雲国風土記』には素朴な地方神としての伝承がある。(『コンサイス日本人名事典 改訂新版』より引用)
牛頭天王・蘇民将来・閻魔王・八雲の太神etcと様々な神々と節操なく習合しまくった中世神話におけるスサノヲの活躍を紹介分析した一冊。扱うテーマ自体は実に面白いんはずなんですが、肝心の著者の文章力が一切追い付かずにまあ目が滑る滑る。正直wikipediaのスサノヲのページと関連リンク読んでる方がなんぼか面白くてために・・・。とは言え、ほぼ完全に無視状態の、仏教や民間信仰と悪魔合体しまくった中世における日本神話の受容ってテーマは知的好奇心をビンビン刺激してくれます。学術的功績は間違いなく偉大な先生なんですから是非しっかりとした力量のあるゴーストライターに翻案してもらいたい一冊でした。「翻訳」家って大事ですね。
早められた廃滅の黒い影を糧に加えて穢土に返す
太平記などの軍記物で垣間見ていつかはしっかり知りたいなと思っていた中世神話の世界。思っていた以上に芳醇な物語のタネが転がりまくってそうでwktk。好き勝手な後付けで魔改造された二次創作ってなんでこんなに面白いんでしょうね。数百年後にはきっと、後世の歴史家が今の同人誌の山を見ておんなじ感想抱いてるんだと想像するとニヤニヤが止まりません。
陰陽座 迦陵頻伽 10 素戔嗚
*1:天地開闢の末に誕生し、天沼矛でオノコロ島を作りそこで妻のイザナミと共に国産みを行う。カグツチの出産の際に妻を失い、黄泉国に妻を訪うもその変貌ぶりに戦き、黄泉比良坂で現世と幽世を分つ。その後、禊でアマテラスら三貴神を生み出すと後を譲って引退した。
*2:スクナビコナと協力し葦原中国を経営するも、ニニギへの国譲りを強要され国津神の主神として出雲大社に祀られた。
*3:イザナミ。天地開闢の末に誕生し、夫のイザナギと共に国産みを行う。カグツチを出産した際に負った火傷により死亡。黄泉国に迎えに来た夫イザナギに見捨てられ黄泉国の主神となった。
*4:天照大神。父イザナギ、母イザナミ。父イザナギより高天原の支配を任されるも、弟スサノオの乱暴により天岩戸に隠れる。オモイカネらの尽力により岩戸から出てスサノオを追放した後は、太陽神として君臨した。
*5:八頭八尾の怪物で出雲国で暴虐を揮うもスサノオに退治され、天叢雲剣を遺した。