脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『アリ対猪木〜アメリカから見た世界格闘史の特異点』

カオスちゃんねる : 1999年から2000年に変わる瞬間に立ち会った奴らってどんな気分だったの?
大学受験目前だったのでそれどころじゃなかったってのが建前で、一時期本気で信じてたノストラダムスの大予言をあっさり乗り越えて拓けてしまった未来に呆然としてたってのが本音でしょうか。


 『世界の果てまでイッテQ! 登山部 南極大陸最高峰への挑戦3時間SP』を視聴。三十半ばを過ぎてからとみにオヤジに趣味が似てきた自分にとっては何とも言えない感動と羨望が。もう現世では遅すぎるでしょうが、来世ではアルピニストを目指してみたいなあ。


今日の仮想通貨

競馬進捗・・・H30収支+4080

DQⅧ進捗

  • 呪われしゼシカ撃破。主人公のスキル称号:「くじけぬ勇気」

アリ対猪木――アメリカから見た世界格闘史の特異点

アリ対猪木――アメリカから見た世界格闘史の特異点

解き放てよ倒れ伏しても

 1976年6月26日@日本武道館。あなたには誰よりもエンターテイメントを欲した最強のボクサーカシアス=クレイ改めモハメド=アリ、こなたには誰よりも最強の称号を欲した最高のプロレスラー猪木寛至改めアントニオ猪木。相容れぬはずだったはずの最強にして最高の二人の天才の道が今交わる。


 柳澤健の本かと思って買っちゃった。まあ面白かったからいいやの一冊。伝説の「世紀の凡戦」を総合格闘技濫觴と解釈してモハメド=アリを主人公に1960-70年代の日米プロレスおよびボクシング史を捉えなおした意欲作。大好きなプロレスを一度やってみたかっただけのアリと、シュートにこだわる猪木のすれ違いがなんとも苦笑を誘います。試合自体も真剣勝負としてアリ猪木双方がどれほど知恵を絞り体を削りつくした死闘だったかを冷静な筆致で熱く語ってくれており、今まで半笑いでしか見ていなかった自分の不明を恥じざるを得ません。全体的にどちらか一方を神格化するでもなく茶かすでもなく中立的に語られているので、あの一戦を評価するには必読の一冊と言えるでしょう。どうして日本のライターはこれができないかなあ。欧米コンプレックスが加速しそうです。

この世に僕らが芽生えたあやまち

 「自分達が欲していたのは異種格闘技戦であって、「総合」ってジャンルの新しい格闘技を見たかったんじゃない」。格闘マニアの友人の慨嘆が忘れられません。修羅の門や喧嘩稼業のようなノールールの仕合ってのは興行として成り立たせるのは無理があるんでしょうね。そう考えると、見果てぬ夢をかなえてくれるマンガってジャンルはやっぱ偉大です。

帰って来た今日の一行知識

ジャック=デンプシーはプロレスラーとの異種格闘技戦をやろうとしていた
直前で流れたようですが、デンプシーロールといい色々規格外なお方だったんですね。