脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『カビ・キノコが語る地球の歴史〜菌類・植物と生態系の進化』

http://alfalfalfa.com/articles/154554.html?utm_source=alfalfa&utm_medium=tmline
大企業やお役所に勤めてると「予算は無尽蔵にあって使わなきゃ損」って感覚にどうしてもなっちゃうみたいですね。と今年度からの中途入社組を見てて思う毎日。ごめんね、うちみたいな中小だと財布が一緒だから、備品に予算賭けるとその分人件費にもろ響くのよ。


 2016年も早6月。歳食うと一年が早いなあ。

ステキな冒険がほらはじまったの

 世界の真の支配者菌類。その知られざる生態に迫る。


 キノコやカビの菌類大好き!!のオーラ全開の一冊。結構ガチな学術書よりの一般書な割りに面白く読めたのは、著者の文章力故か、それとも愛の為す業か。神学論争に等しい分類論から、身近な植物との共生の実態まで幅広くかつ深く語ってくれています。これを読めば身近に地衣類の生えてないことに恐怖すること間違いなし。皆も一緒にかもされよう。

でもこの道が永遠に続くといいのに

 生物系の学者さんたちが等しく警鐘を鳴らす、生態系の崩壊。菌類の世界でもそれは変わりがないようです。巨大隕石や破局的大噴火や核の冬なんかよりよっぽど現実的で破滅的なカタストロフィ。人類はもうちょっと真面目にこの問題に向き合うべきかもしれませんね。

嘘つきアリスとくじら号をめぐる冒険

嘘つきアリスとくじら号をめぐる冒険

帰って来た今日の一行知識

世界最大の生物はキノコ
アメリオレゴン州で発見されたオニナラタケのコロニー、サイズにして約9㎢がそれ。ちょっと反則気味な気はしますが、やっぱり菌こそが地球の支配者なんでしょうね。