脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『三陸海岸大津波』

日本のマスコミがピケティ氏を干した理由www:哲学ニュースnwk
有名過ぎて敬遠してましたが、今度ちゃんと読んでみようかなあ。


 理事長の代理でロータリークラブの忘年会*1に出席。同じテーブルだったお姐様に誘われて二次会へ。タクシー降りた先に待つのは向島の料亭の一角を改装したバー。本気で血の気が引きましたが、「若い衆なんだから」と諭吉さんで勘弁してもらいました。正直今まで行ったどんな地雷な店より怖かったよう。


SRWBX進捗

  • 2周目第22話「『忘れちゃいけない』温かさ?」ジオン族&ジャーク帝国連合軍と交戦中。トップエース:ミスマル=ユリカ@ナデシコ

三陸海岸大津波 (文春文庫)

三陸海岸大津波 (文春文庫)

通りすがるあの日の幻影

 明治三陸地震昭和三陸地震チリ大地震津波。三度の大災厄にも負けず逞しく生き続ける東北民たちの物語。


 上述の三度の津波の生き証人たちの証言を丹念に収集して再構成したルポルタージュと小説の中間的な物語。生き証人の語り部の老人が80そこそこで最長老扱いされてるのが時代を感じてしんみり。全体の構成としては、語り継がれる教訓と積み重ねられた防災対策とで被害の漸減に成功している。いつかは津波被害克服の日も・・・ってな論調なのが、東日本大震災の所為で台無しに。やっぱり人間慢心は良くないですね。基本的に災害の生々しい体験談をもとにした作品なので面白くならない訳もなし。東日本大震災の記憶もようよう薄れつつある今だからこそ読むべき一冊ではないでしょうか。

夢が終わり目醒める時深い闇に夜明けが来る

 地震の恐怖の本質は火事*2津波*3にこそあり。というのが代々語り継がれてきた教訓だったはずが、阪神大震災で一度に直下型地震の恐怖ばかりがクローズアップされるようになってしまいました。その結果が、東日本大震災の被害の拡大の遠因となったというのは牽強付会がすぎるでしょうか。なんにせよ羹に懲りて膾を吹く日本人の悪癖を何とかしないと今度はまた首都圏直下型大地震に地獄を見る羽目になりますよ。

TSUNAMI

TSUNAMI

帰って来た今日の一行知識

本書は東日本大震災後に売り上げが倍増している
2004年に復刊された文春文庫版の2011年までの売り上げが49,000部。震災を受けての緊急大増版の部数が50,000部。商魂逞しいというかなんというか。なお、その増刷分の印税は遺族によって全額被災地に寄附されたそうなので誤解なきよう。

*1:余興で来ていた立川真司さんがえらい面白さでした。これからファンになろっと。

*2:関東大震災など

*3:実例沢山