脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『とある魔術の禁書目録 7』

http://blog.livedoor.jp/earth_news/archives/33470138.html
素人せどりが増えすぎて本棚が本気で腐ってる店舗が殆どになってるから当然っちゃあ当然の結果でしょう。


 ネタバレ怖くて珍しく予約までして公開初日に『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〔新編〕叛逆の物語』を視聴*1。色々あって濁りまくってたソウルジェムが一気に浄化される思いのする出来映えでした。やっぱりストレス解消には名作との出会いが一番ですね。以下感想箇条書き。微妙にネタバレにつき閲覧注意。

  • 数々の事前情報から予想されるバッドエンド一直線の雰囲気を見事にうっちゃっての大団円なハッピーエンドと思わせて、そこからの再度の大どんでん返し。虚淵玄の高笑いが聞こえてくるような展開でした。
  • 序盤の魔法少女満喫パート。誰しもが臨んだ揃い踏みでの変身シーンが果てしなく「コレジャナイ」感全開。あそこは大人しくベタベタな演出でいこうよ。
  • さやかちゃん無双。物語上のキーパーソンの一人な上に杏子とのべた甘友情シーンも満載。クライマックスで自らの罪と運命を全て受け入れて異形の力を行使するシーンには燃えました。喜多村英梨さんは男前演技がよく似合う。
  • 斎藤千和最強伝説健在。中盤までの泣き演技はあざとさが勝って正直好きになれませんでしたが、終盤魔のつくむにゃむにゃに覚醒してからのブチ切れ演技には感服しきり。悪堕ち演じさせたらこの人に勝る声優はいません。
  • 次回作への色気を残しまくったラストは吉と出るか凶と出るか。

所詮孤独じゃないnetworkで繋がる未来へ

 近代最凶の魔道書『法の書』。その解読法を知るオルソナ=アクィナスを確保せんと策動する勢力が三つ。一つはローマ正教、一つは天草十字凄教、そして我らがイギリス清教。それぞれの身勝手な思惑に翻弄される哀れなる淑女を上条当麻は救うことができるのか。


 今回は珍しく団体戦。陰謀と打算が渦巻く中敵と味方がころりと入れ替わる構成は見事。また今回は上条さんが戦う理由もかなり地に足がついたもので◎。良かれと思ってしてあげたことがされた当人にとっては最悪の展開だった、という罪悪感を振り払わんと絶望的な戦いに飛び込んでいく様はこれぞ主人公の雄姿というべき雄々しさ。全編に亘って過度の女難というかラッキースケベの嵐なのは大分気に障りますが。
 で、物語のクライマックスシーン。政治的配慮から傍観を余儀なくさせられていたイギリス清教が、途中の伏線を回収して介入の理由を見出すシーンはこれでもかというカタルシス。しかし、問題はその大団円から100ページ近くもだらだらと物語的には決着の着いた勝負がさしたる盛り上がりも見せずに続くこと。イギリス清教も大人しく神裂火織あたり投入して一気に殲滅せいよと小一時間。この作者には主人公を敢えて活躍させない勇気を持ってもらいたいものです。

この感動を新しいページに刻む

 このシリーズの感想書くたびに言ってる気がしますが、物語を紡ぐ上で一番慎むべきは「俺ツエー」な無敵完璧主人公の大暴走。それができて初めて同人屋からいっぱしの作家になれるのかもしれませんね。

masterpiece 「とある魔術の禁書目録」新OPテーマ(初回限定盤)(DVD付)

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帰ってきた今日の一行知識

カトリックの教義において異教徒との結婚は獣姦罪にあたる 
「殴っていいのは、化け物共と異教徒だけです」byアンデルセン神父

*1:H25.10/27記