『這いよれ！ニャル子さん』

結局いくら人間が格闘技極めたところでゴリラには勝てないんだろ？:哲学ニュースnwk
フルバーサクしてたらメインクーンにも勝てる自信ない。

　ハッピーバースデイ俺。数多の先達の「三十路に入ると一年早いぞ」の呪いの言葉そのままにあっという間に三十余一年の馬齢を重ねてしまいました。そろそろ一緒に年輪刻める人が欲しいなー。

SRWZⅡ再世篇進捗

• 3周目prologue「ガンダム殲滅指令」国連軍と交戦中。トップエース：刹那・F・セイエイ@ガンダムエクシア。

這いよれ! ニャル子さん 1 (初回生産限定) [Blu-ray]

私にいちばん似合うかな不条理

　無貌の神、百万の愛でられしものの父、夜に吠えるもの、燃える三眼、そして、這い寄る混沌。名状しがたきが故に、数多の二つ名を持つものニャルラトホテプ。現代日本の何処にでもいる普通の少年の下に顕現した彼のものはいかなる異形を我らに垣間見せるのか。唯一無二のハイテンション・ラブクラフト・コメディここに誕生！

　(」・ω・)」うー！(／・ω・)／にゃー！
　俺の邪神がこんなに可愛いわけがない。這いよる混沌を筆頭にクトゥルフの神々が美少女（美少年を含む）だったらという、ラブクラフト御大が見たら卒倒しそうな設定で繰り広げられるパロディ満載のラブコメ。『ああ女神さま』と、ガンダムをライダーに置き換えた『ケロロ軍曹』を足しっぱなしにして、皆大好きクトゥルフ神話をスパイスに振りかけたような作品。一目ぼれの一言で過程を全てすっ飛ばしてヒロインから一方的な好意を寄せられる主人公に、不謹慎の謗りを免れ得ない悪ノリパロディの嵐に、厨二御用達のクトゥルフモチーフにと痛くなる要素満載なところを声優たちの怪演による力技で見事な作品に仕上げています。中でも、特筆すべきはニャル子役の阿澄佳奈。「うざカワイイ」に定評のある演技で、自己中なストーカー気質な地雷女を実に魅力的なヒロインに昇華させています。ああ、殴りたいくらいに愛おしい。
　とまあ、他にもハス太が本格的に要らない子とか、やっぱりクトゥルフは中二心をくすぐってやまないとか、色々語るべきことは尽きないのですが、全てが「ニャル子さん可愛い」の一言で言い尽くせてしまう気もするのでここらで切り上げます。さあ、DVDを買って皆でレッツSAN値チェックだ。

欲望は言葉にしなくちゃほら消えちゃうでしょ

　ついにクトゥルフも、現代日本人のお家芸女体化の毒牙に！とでも、嘆こうかと思ったのですが、よく考えたらシェアードワールドの魅力ってのは後だし万歳の付け足し設定にこそあるんですよね。意外とダーレス御大なんかはは草葉の陰で快哉を叫んでくれてるかもしれません。そう考えたら、シェアードワールドノベルってのは、江戸の昔から本歌取りというか二次創作の奥義を極めた日本人にとってもお似合いの小説技法なのかもしれませんね。著作権なんて西洋合理主義の呪縛に囚われず、もっと自由に設定や世界観を共有することが、「日本文学」の新生への必須要件だと信じます。以上何が言いたいかというと、もっとスパロボ的方法論は評価されるべきだと思うんだ。

太陽曰く燃えよカオス

帰って来た今日の一行知識

世界で最初にクトゥルフの女体化に手を染めたのはデイヴィッド・H・ケラー
『最終戦争』がそれで、なんと1949年刊。瀆神行為は何も現代日本人の専売特許ではないようで。