脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『這いよれ!ニャル子さん』

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1722557.html
これはどう考えても失着手。どんな理由があろうとも定着しかけた野球国際大会の芽を摘むような暴挙は許されません。


 最近保父さん業務がルーチンワークのひとつになりつつありますが、これを24時間365日やってる「お母さん」って凄いんだなー、と再認識。正直私の父性本能はもうお腹一杯です。


SRWZⅡ再世篇進捗

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

太陽なんか眩しくって闇のほうが無限です

 無貌の神、百万の愛でられしものの父、夜に吠えるもの、燃える三眼、そして、這い寄る混沌。名状しがたきが故に、数多の二つ名を持つものニャルラトホテプ現代日本の何処にでもいる普通の少年の下に顕現した彼のものはいかなる異形を我らに垣間見せるのか。空前絶後唯一無二のハイテンション・ラブクラフト・コメディここに誕生!


 派生作品からアニメに行ってそこから原作に入るのが最近の私のラノベの新規開拓のパターン。スピンオフから*1とかラジオから*2とかの先達に比べれば今回の歌から*3ってのは、まだまっとうな方でしょうか。
 正直読前の偏見では、アニメこそ演出と演技で大分中和されてるけど、原作は相当「痛い」だろーなーと思っていましたが、あにはからんや、文体が見事な大ヒット。歌詞だのタイトルだのを上手く織り込んだ比喩や決め台詞といい、「ああ絶対この人同年代だ」と感じさせてくれるネタの選び方といい、自分が構築したかった文章スタイルの見本がここにあったと言っても過言ではないでしょう。勿論構成も鮮やかで、非日常から日常への帰還と見せかけて新たな「日常」の始まりというラストシーンは、ベタながらも感動的で、アニメでの「ネタばれ」なしで読みたかったと思わせる出来でした。設定やキャラクターで魅せることの多いラノベ界において、文章で魅せてくれる作家が現れたことの奇跡を感謝したいと思います。

たのしいね焼けるぞ溶けるぞ

 いくつになってもラノベはいい!スレイヤーズソードワールドオーフェンにタイラーに、と濫読かました思春期がどんなに取り繕おうともきっと私の読書体験のバックボーンです。夏目だ芥川だ太宰だ三島だと背伸びするのもいいですが、同時代の娯楽小説こそが清く正しいビブリオマニアへの入り口にはふさわしいものと信じます。そして、実利だ教養だのの不純な動機は捨てて、楽しく無意味な読書生活を楽しもうじゃありませんか。

邪神曲たち

邪神曲たち

帰ってきた今日の一行知識

日本列島に於ける到達不能極は長野県佐久市田口字榊山209-1
海からの距離約115km。つーことは日本全国どんな山奥でも100kmあるけば海岸線に辿り着けるってことなんですね。日本の山が急峻なのがよく分かります。