脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『チャーリー・チャップリン』

中国最新鋭空母の驚くべきスペック : ネトウヨにゅーす。
まだしばらくは東シナ海制海権は安泰かな。


 内勤に異動になってシフト制から基本月〜金出勤の土日お休み、たまに日曜出勤の変則週休二日制もどきになったおかげで、月曜日の辛さを味わっています。ああニートに戻りたい。


SRWZⅡ再世篇進捗

チャーリー・チャップリン (講談社現代新書 335)

チャーリー・チャップリン (講談社現代新書 335)

少年のようにほほえんで

チャップリン Charles Spencer Chaplin Jr.
 1889〜1977年。イギリスの映画俳優・監督・製作者。ユダヤ系。寄席芸人*1の子。
 早く父を失い貧困生活を送る。芸人となりダンス・歌・パントマイムなどの訓練を受け、カルノー座に加わる。1913渡米し、マック=セネット*2に認められ映画入り、'15頃ドタバタ喜劇の形式で庶民の味方に立ち、特異な扮装と独特な演技で涙と笑いの裡に現代社会の機械文明と不正を鋭く風刺、全世界に広い人気を獲得した。『ライム・ライト』('52)完成後、'53マッカーシー旋風で帰英、のちスイスに在住。平和擁護の活動にも参加。'75ナイトの爵位を得る。(『コンサイス人名辞典 外国編』より引用)

 喜劇王チャップリンの人生を彼の作品を通して概観する伝記風作品紹介。伝記より作品紹介に重きが置かれているので、チャップリン作品の抄録として楽しむのが吉かと。ジャーナリズムの革をかぶった実話系にも、評論を僭称する妄想の垂れ流しにも堕さず、とにかく作者のチャップリンへの愛がこれでもかと伝わってくる良質な一冊ですのでお気軽にどうぞ。軽い短い有益と三拍子そろった新書の鑑、通勤通学のつれづれにどうぞ。めちゃイケや吉本を語るよりはよっぽど文化的ですよ。

見果てぬ夢がある限り

 ゲロりますとこの本読むまで正直チャップリンの作品ってイギリス映画だとばかり。イギリス人だけど主要な舞台はアメリカだったんですね。しかし、チャップリン、モンティ=パイソン、Mr.ビーンと続くイギリス喜劇の系譜にはもう開いた口が塞がりません。彼らの諷刺と諧謔を込めたともすれば哲学すら感じさせるユーモアは到底日本人の及ぶところではありません。彼らが数百年の長きに亘って大帝国として君臨できた理由もそこにあるのかもしれませんね。いつだって絶対君主の傍にはハーレクィンが必要です。とは言え、世の社長さん先生さま、くれぐれも道化と幇間を見間違えないでくださいね。

ロンリー・チャップリン

ロンリー・チャップリン

帰って来た今日の一行知識

チャップリン扮するチャーリーの持つステッキは日本製
使用人を日本人で統一するなどチャップリン親日ぶりは著名ですが、その証拠がここにも。チャップリンが日本で愛されるのは相思相愛の当たり前のことなのかもしれませんね。

*1:Charles Chaplin。ミュージックホールの歌手だったが身を持ち崩し、アルコール依存症により死去。

*2:Mack Sennett。代表作:『ザ・ラウド・マウス』、『闘う魚族』、『髭のあと』(プロデュース)他。