脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『昭和史発掘 1』

痛いニュース(ノ∀`) : 【北ミサイル失敗】 「不意を突かれたので」…日本政府が全国瞬時警報システム「Jアラート」を作動させなかった理由 - ライブドアブログ
急にボールが来たから並みのひどい言い訳。そうですよね、一発だけなら誤射かもしれませんから、無駄に騒いだらいけませんものね。


 明日京都で友人の結婚式があります。前乗りする予定のとても余裕のあるスケジュールを組んでいたのですが、明日の朝一にとっても大事な京都からのお客様にご挨拶をせねばならなくなったので、一気に超強行軍に。つーか、なんでその日に上京するんですか、結婚式のついでに寄る予定だったのに。世の中上手くは運ばないものです。


SRWZⅡ再世篇

  • 第36話「加速する世界」エターナル参戦。トップエース:デュオ=マクスウェル@ガンダムデスサイズヘル。

新装版 昭和史発掘 (1) (文春文庫)

新装版 昭和史発掘 (1) (文春文庫)

あまりに脆い世界を嘆きかといって差し迫ってもない

 大正期の爛熟と戦中の暗黒に挟まれた昭和一桁時代。前代の仮初の平和が破れ、二・二六事件で炸裂する昭和維新の不安の募るその不安定な時代の実像を巨匠松本清張が抉る。


 本巻の題材は、田中義一の陸軍機密費横領問題とそれの担当検事だった石田基氏の怪死と朴烈事件。よく言えば、堕落した政党と勃興する軍部に挟まれて呻吟する司法の奮闘記。悪く言えば、司法権の独立のお題目ぶりの証明の物語。目的の為なら手段を選ばない軍部の豪腕に、党争が自己目的化してしまった政党の本末顛倒に、幇間が板についてきたマスコミ・司法の弱腰にと、若人が昭和維新の声を上げたくなるのもさもありなんといった腐敗がこれでもかと例示されます。
 小説家と歴史家の狭間を生きる松本清張氏の筆になるだけあって、大胆な空想と断定口調にははらはらさせられることも多々ありますが、その分読み物としても完成度はほぼ完璧。暗黒時代として、取り上げられることも少ない昭和初期の危うげな空気を堪能したい方は是非ご一読を。

叫べよ大きな声じゃ言えないこと

 小泉から日本再生のバトンを託されながらもあっさり逝った安倍政権の頃からでしょうか、平成維新が叫ばれ始めたのは。高度経済成長を日清日露の奇跡の勝利、バブルの狂乱を大正の退廃となぞらえれば、第二次世界恐慌に翻弄される現在は昭和維新の声の高らかなりし昭和初期にあたることになるのでしょう。さすれば歴史は繰返すの原則のとおり次代に迎えるは維新の破綻とその後の破滅への暴走。父祖の過ちを繰返さぬ為にも、此度の平成維新こそはなんとしても断行せねばなりません。橋下市長、あなたにそれを託されるに値する力と覚悟はありますか?

熱き鼓動の果て

熱き鼓動の果て

帰ってきた今日の一行知識

朴烈が渡日したのは朝鮮での日本官憲の拷問の苛烈さに恐れをなしたから
一罰百戒ってのは今も昔も変わらぬ風紀維持の最大原則。己の身に降りかかる惧れのない善良な市民にとっては警察が強大無比なる理不尽な暴力装置であるにこしたことはありません。問題は誰も真善を確信できる聖人君子になれないこと。法と秩序の世界はまだまだユートピアでしょう。