脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『孔子』

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1685874.html
実にナンセンス。大人の自己満で子供を潰しちゃいけません。初等教育ってのは楽しくってのが最優先事項です。


 当直3日目。流石にそろそろ堪えてまいりました。

孔子 (岩波文庫)

孔子 (岩波文庫)

As if you're never hunt As if you're never down

孔子
 前552〜前479年。中国春秋時代末期の思想家。諱:丘、字:仲尼。陬(山東省)の人。
 祖先は殷の子孫が封ぜられた宋国の公族で、魯に来て孔氏と称したという。若くして下級官吏となり、前449司寇となる。君主権の衰えた魯国の政治改革を志して失敗。衛・陳・蔡・楚等の中原諸国を回り、政治理想の実現を図って果たさず、晩年、再び魯に帰り、仕官せず師弟の教育に専念。理想は周公*1の政治にあり、その創始した諸制度を復活し、家族道徳を基盤とする徳治主義(礼楽の治)を以て、周初の封建制度の時代を再現しようとした。死後に弟子たちが編集した言行録が『論語』。後世、その事績により儒学の始祖として崇められた。(『コンサイス人名辞典 外国編』より引用)

 大学時代色々お世話になったり苦戦させられたりしたのが、記憶にも新しい和辻先生のご本。『論語』を西洋哲学的手法で分析し、孔子の実像に迫ろうという意欲作なのですが、ちょっと哲学方面の臭みが強くて、私にはちと難解でした。内容は孔子を釈迦キリストソクラテスと並ぶ人類四大教師の一人と捉え、その他三名との類似点相違点を通して人物把握に努めるって構成なのですが、この四人の人選の理由が見事にスルーされているのが古きよき時代の豪快さを感じます。

So let me come to you Close as I wanted to be Close enough for me

 現在人類の四半分を占める漢民族の「教祖」にしてはちと影の薄い孔夫子。中華帝国の継子たる我ら大和民族もかの偉人の事をもっと深く知るべきでしょう。王道回帰を謳うにも旧弊打破をぶち上げるにも敵を知らなきゃ始まりません。どれだけ憎もうとも我らには先祖から受け継いだ儒学の血が流れているのですから。

EYES ON ME(featured in FINAL FANTASY 8)/アカシアの実

EYES ON ME(featured in FINAL FANTASY 8)/アカシアの実

帰ってきた今日の一行知識

孔子の子孫は現在400万人
ミームだけでなくゲノムの世界でも勝ち組とは。

*1:姫旦。摂政。兄武王を助け殷を打倒。武王死後は甥の成王を輔弼し、周の基礎を築いた。