脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

GONGと駿河城御前試合と譚嗣同の涙について

http://news4vip.livedoor.biz/archives/51792492.html
やってることの本質はホストのNo争いと一緒なんだからそんなに目くじら立てなくてもいいんじゃないでしょうか。同じどぶに捨てるにしてもシャンパンよりはCDの方が罪は少ないです。多分。


 中二階より見下ろせば、眼下に広がるは本の海。天国と言えば天国な状況なのですが、流石にそろそろ片付けんと不味いな。

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目の前に映る雄姿その背中戦う歴史たちが刻まれている

GONG+歌詞

嘆きのロザリオ - 脱積読宣言
GONG - 脱積読宣言

GONG
唄:JAM Project、作詞:影山ヒロノブ*1、作曲:河野陽吾*2影山ヒロノブ、編曲:河野陽吾
PS2ゲーム『第3次スーパーロボット大戦α〜終焉の銀河へ』オープニング主題歌。
初出:『GONG』(2005.8.8)
収録音源:『GONG』、『スーパーロボット大戦 JAM Project 主題歌集』
歌詞はこちら

歌詞
1詩歌の言葉。歌う言葉。
2和歌で多く用いる言葉。
3歌うように節付けされた言葉。歌謡曲の文句。
(『大漢語林』より引用)

 シリーズ最終作の主題歌にふさわしい荘厳にして重層な歌詞は現代の軍歌というにふさわしい出来。良くも悪くも『第三次スーパーロボット大戦α』に特化した歌詞ながらも、その「覚悟の出陣」というテーマを最大限に体現した詩として色んなMADに流用されています。なかでも出色はマキバオー有馬記念のBGMに使ったMAD*3これで興奮しなきゃあ男の子ではないって最高のAMVに仕上がってます。これでサビの部分の歌詞の厨っぷりがもうちょっと抑え目だったらいうことないんですけどね。

ゲーム「スーパーロボット大戦」JAM Project 主題歌集

ゲーム「スーパーロボット大戦」JAM Project 主題歌集

駿河城御前試合+ネタばれ

百の鬼が夜を行くpt1 - 脱積読宣言

駿河城御前試合
南條範夫*4著。河出文庫 131A。1983.4.3初版発行。
目次

  • 無明逆流れ
  • 被虐の受太刀
  • 峰打ち不殺
  • がま剣法
  • 相打つ「獅子反敵」
  • 風車十字打ち
  • 飛竜剣敗れたり
  • 疾風陣幕突き
  • 身替り試合
  • 破幻の秘太刀
  • 無惨卜伝流
  • 著者ノート あとがき

ネタばれ
 作品(小説、劇、映画、漫画、ゲーム等)の内容のうちの重要な部分を、その作品を読んだり、観たりした者が、感想・評論の一部として暴露してしまうこと。またはその情報のこと。ただし、簡単に入手可能な程度の情報(本の帯や広告に書いてあるものなど)は、普通ネタバレとは見なされない。
 『ネタ』というのは、『種(たね)』の隠語で、特に、話の内容やキーワード、詳細な設定などの物語の核心に触れる部分。『バレ』というのは、「バレる」(発覚する)から。つまり、ネタをバラしてしまうことをいう。「ネタバレ」という言葉自体は、インターネットが日本で普及し始めた1995頃BBSやウェブサイトで「このサイト(BBS)はネタバレ禁止」というように使用するインターネットユーザが使いはじめた。評論、解題などにおいては、作品の内容に触れる必要があることがある。しかし、読者(視聴者)に驚愕を与える目的でどんでん返しが用意されている場合や、推理小説の犯人やゲームのシナリオなど真相を明らかにすると、未読(未視聴)者の楽しみを奪うことになる。性質上、ネタバレによるダメージは回復が不可能なため、作品を期待している者によっては重大な精神的損害にも繋がる。そこで、対象となる作品を明示した[ネタバレ注意]を掲示し、予め警告を与えることで、未読者の楽しみを守る必要がでてくる。逆に、これを怠った評論家は非難の対象になりうる。時として、本の帯にネタバレがあり、騒動になることもある。特に、現在ではネット上での書評、ファン掲示板が盛んとなり、さらにGoogleに代表される検索エンジンの能力が向上し、精度の高い検索が可能になったのが裏目に出てしまったため、ネタバレに対する注意の必要性は高まっている。ウィキペディアでも作品内容に触れた項目では、「ネタバレ警告」を出すことがマナーになっている。(wikipediaより引用)

 寛永御前試合に範をとってる通り、試合の結果は8人死亡の3組相討ち。以下ネタばれ全開の試合内容紹介

  • 無明逆流れ・・・鍔競り合いからの圧し切りで源之助勝利も、清玄の死に絶望したいく・三重が自害。
  • 被虐の受太刀・・・恍惚の極に達した間左衛門にきぬの渾身の一撃は躱せず脳天直撃で死亡。
  • 峰打ち不殺・・・万が一にも相手を殺さぬように峰打ちで戦っていたのにいつもの癖で剣を半回転させてしまった為、小次郎死亡。
  • がま剣法・・・修三郎の槍が頑之助を貫くも、最期の意地で放った小柄により千加死亡。
  • 相打つ「獅子反敵」・・・タイトル通り獅子反敵による相討ち。
  • 風車十字打ち・・・読唇術による遺言のふりにはまった国之介が不意討ちにより敗れるも、隠密であることがばれていた宗蔵も射殺。
  • 飛竜剣敗れたり・・・これまたタイトル通り垂れ糸の構えを捨てた京之介が剛太郎を撃破。
  • 疾風陣幕突き・・・必殺の陣幕突きを辛くも躱した源之助が勝利
  • 身替り試合・・・若さの故の新蔵の焦りをついた二郎太夫の勝利
  • 破幻の秘太刀・・・必殺の一の太刀が両者の体を両断
  • 無惨卜伝流・・・逃げに徹した八弥が焦った晴家の特攻を返り討ちにするも、阿由女の不意討ちにより死亡。

駿河城御前試合 (1983年) (河出文庫)

駿河城御前試合 (1983年) (河出文庫)

蒼穹の昴+譚嗣同+涙

アゲ♂アゲ♂EVERY騎士 - 脱積読宣言

蒼穹の昴
 浅田次郎*5の長編小説。1996年講談社刊。
 清代の中国を舞台とした歴史小説。第115回直木賞候補作。著者自身「私はこの作品を書くために作家になった」と、帯でコメントした。続編となる『珍妃の井戸』、『中原の虹』を書いている(いずれも講談社刊)。
 日中共同制作でテレビドラマ化され、2009.4に脚本楊海薇*6・監督汪俊*7のもと撮影が開始された。'10.1.2-7.10NHK衛星ハイビジョンにて全25回が放送された。 DVDは、既に中国語版が販売されている。日本語版は時期未定。(wikipediaより修整引用)

譚嗣同 Tan Si-tong*8
 同治四(1865)〜光緒二十四('98)年。中国清朝末期の政治家。字は復生、号は壮飛。
 変法運動の指導者の一人。湖南省瀏陽の人。早くから王船山*9の思想的影響を受け、強烈な民族意識と政治改革への熱情を持つ。日清戦争の敗北を機に、危機意識を深め、梁啓超*10らに接近、康有為*11の変法論に心酔。1890捐納で江蘇候補知府となったが、'98湖南に帰り、巡撫陳宝箴*12の進めた湖南変法運動に没頭。唐才常*13らと南学会を組織し、運動の発展に貢献。戊戌の新政には、軍機四卿の一人として活躍、袁世凱*14西太后*15幽閉のクーデター断行を迫って失敗し、政変で殺された。その改革論は変法派の中でも急進的で主著『仁学』で排満民族革命論を展開した。(『コンサイス人名辞典 外国編』より引用)


1、なみだ
2、なみだする。泣く。
国、なみだ。情け。人情。思い遣り。
(『大漢語林』より引用)

 拙速なクーデター計画の失敗により変法自強運動にとどめをさした武闘派学者譚嗣同。史実では大刀王五のもとで武術の修行にも明け暮れた武人というか侠客肌のお方ですが、蒼穹の昴では涙もろい朴訥な激情家に造形されています。初登場時は玲玲にプロポーズした直後に通りがかりの物乞いに落ちぶれた宦官に同情悲憤慷慨し、玲玲そっちのけで泣きじゃくるという実に印象深いというか、なんだこいつな変人以外の何者でもない有様だったのですが、物語の進行につれて登場人物全てが金甌無欠の完全超人化するのは浅田作品のお約束。退場シーンは梁文秀に後事を託し、「僕は簡単なことしかできんから」と袁世凱説得失敗の責を負い革命の流血の生贄として慫慂として死を選び、「僕は死に場所を得た」と快哉を叫び莞爾と笑い刑場に散る見事な最期を遂げるのでした。その際は勿論一滴の涙もその目にはないのはいうまでもありません。

今誰も彷徨い人新しい何か求め

 「自民党にお灸を」の大合唱で実現されてしまった民主党首班。そんな歌詞のOPの本編のネタばれの結果はやはりと言うかなんというか、蒼穹の昴ばりの涙々の悲劇と駿河城御前試合の如き惨劇のハイブリッド。この悪夢を覚まさんと譚嗣同の如き憂国の士が立ち上がってくれるのならば苦労はないんですが、現実はと言えば、いつもの如き永田町泥仕合のGONGが打ち鳴らされただけ。我らが前原氏もみっともなく小沢にすり寄ってもう何をかをいわんや。小泉の如き名君なんて高望みはしませんから、橋龍や小渕のようなしっかりとしたリーダーさんにこの国を任せたいものです。谷垣さんや石破さんはその期待に応えてくれるのかしら?

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ OPテーマ GONG

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ OPテーマ GONG

帰ってきた今日の一行知識

大泣きしてる時に出る鼻水の成分は涙と一緒
涙が吸収し切れなくなって鼻から溢れてるのがその正体とのこと。そう考えれば、泣き顔もあんま汚くないのかもしれませんね。

*1:旧名:景山浩宣。SOLID VOX代表取締役JAM Projectメンバー。代表作:「WE GOTTA POWER」、「好き 好き 好き」、「Battle of Omega」他。

*2:元MAKE-UPキーボード。代表作:「HUSTLE MUSCLE」、「Say Your Muscle」、「BATTLE ACTION」(歌手)他。

*3:

*4:代表作:『燈台鬼』、『細香日記』、『子守の殿』他。

*5:代表作:「鉄道員」、「蒼穹の昴」、「壬生義士伝」他。

*6:代表作:『考荘秘史』他。

*7:代表作:『我的青春誰做主』、『最后的99天』、『像霧像雨又像風』他。

*8:二声-四声-二声

*9:夫之。衡陽の人。字は而農。陽明学を否定し朱子学墨守に尽力。代表作:『周易外伝』、『張子正蒙注』他。

*10:中華民国段祺瑞内閣財務総長。広東省新会県の人。字は卓如。康有為に師事し、変法自強運動に参画するも戊戌の政変で日本亡命。立憲君主制を主張し大陸の改革派と対立。辛亥革命後民国政府に参加した。

*11:広東省南海県の人。字は広厦。公羊学や仏学を学び、欧米思想を摂取、独自の理論を打ちたて、光緒帝を感化。変法自強運動を推進し、戊戌の変法を断行するも、保守派の反撃に遭い、戊戌の政変により失脚下野。亡命先の日本で清朝の改革を目指すも、革命派に押され復権はならなかった。

*12:湖南巡撫。江西省義寧の人。字は右銘。太平天国の乱鎮圧に功あり、曾国藩の知遇を得、洋務運動に没頭。湖南巡撫就任後は変法派を多く保護し、変法自強運動の一大拠点を築いた。戊戌の政変で失脚追放。

*13:自立会総司令。湖南省瀏陽の人。字は伯平。譚嗣同らと共に南学会を結成し変法自強運動を推進。戊戌の政変の難を逃れ国外を転々とし、義和団の乱に乗じ帰国し維新派を糾合し自立会を結成。湖南での蜂起を目指すも露見し処刑。

*14:洪憲帝。中華帝国初代皇帝。河南省項城県の人。字は慰亭。壬午軍乱・甲申事変で頭角を顕し、李鴻章の後継者として義和団の乱鎮圧の功を挙げ累進するも満州貴族の反撃に遭い失脚。辛亥革命により復権中華民国臨時大総統に就任。革命派を粛清し独裁体制を確立し帝政を布くも第三革命により失脚憤死。

*15:咸豊帝貴妃。父葉赫那拉恵徴。子に同治帝。子の同治帝の即位により摂政に就任し政治の実権を握る。同治帝の死後も甥の光緒帝の擁立により権力の保持に成功。光緒帝成人後は親政により一時実権を手放すも、戊戌の政変により奪還。清朝末期に反動的保守政権を保持し続けた。