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これはあっさり気付いた奴もどうかと思うぞ
今宵の御題は「積読+是非」「ALI PROJECT+勇侠青春+死して終わらぬ」「ニイタカヤマノボレ+マリコ」
熱い信号 送っていたのに 気がつかない
積読+是非
積読
(「つんでおく」と読書のドクとをかけた洒落)書物を読まずに積んでおくこと。
是非
一《名》1、是と非。道理にかなうこととかなわないこと。よしあし。正邪。
2、よしあしの判断・批評・品評。
二《副》どうあっても。きっと。(以上二項『広辞苑 第五版』より引用)
「積読」は、大正期から昭和初期にかけて流行った言葉で、初出は明治十二(1879)年の『東京新誌』*1にまで遡れる由緒正しい単語です。正直ちょっとびっくりです。
さて本題の「積読の是非」についてですが、個人的には「積読」賛成派です。読むだけが愛書の道ではないでしょう。表装を愛で、匂いに浸り、重さを感じることがビブリオマニアの醍醐味と信じます。本に囲まれた生活こそ文化的生活の粋ではないでしょうか。読んだら破棄するなぞ書の魅力を解さぬ愚者の所業と呼ぶべきです。皆さん、本は本たることにこそ価値があるのです。積読を恐れず買い、そして本の海に溺れようではありませんか。
- 作者: 内田魯庵,斎藤昌三,柳田泉
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1996/08/01
- メディア: 単行本
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ALI PROJECT+勇侠青春+死して終わらぬ
ALI PROJECT
宝野アリカ(ボーカル・作詞担当)と片倉三起也(作曲・編曲担当)からなる音楽ユニット。1984年頃から「蟻プロジェクト」の名で活動。'92年に現在の名に変更し、東芝EMIから『恋せよ乙女〜Love story of ZIPANG〜』でメジャーデビュー。
勇侠青春謳
(c/w鎮魂頌)2006.10.25ビクターエンターテインメントより発売。
作詞宝野アリカ 作曲/編曲片倉三起也
『コードギアス 反逆のルルーシュ』EDテーマ
オリコン初登場順位14位。総発売枚数23,250*2
視聴はこちら
歌詞はこちら
ALI PROJECTの新曲。勇壮な曲調が固定ファンに嫌われたか前作*3から大分売り上げを落としています。やはりアリプロには耽美が求められているのでしょうか。個人的にはこの曲大好きなのですが。
それにしても、驚くべきはアリカ嬢の作詞のセンス。澁澤瀧彦的なおどろおどろしい雰囲気の詩を上手く取りまとめて、一歩間違えれば自己満足の極みになりかねないところを奇跡的に紙一重で回避しています。更に特筆すべきはタイアップのアニメとの雰囲気の合致具合です。時に『阿修羅姫』*4や『勇侠青春謳』のように勇壮に、時に『禁じられた遊び』*5や『聖少女領域』*6のように背徳的に、またあるときは『亡国覚醒カタルシス』*7や『月蝕グランギニョル』*8のように退廃的にと、見事にその作品の空気にぴったりの曲と詩を紡ぎ出してきます。伊達にアニソン御用達バンドではないようです。互換性のありすぎる曲しか書かないFLOWやT.M.Revolutionに爪の垢を飲ませたくなります。
- アーティスト: ALI PROJECT,宝野アリカ,片倉三起也
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 26回
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ニイタカヤマノボレ+マリコ
日本の暗号と言えば、「ニイタカヤマノボレ」や「トラ トラ トラ」が著名ですが、他にも通称「マリコ暗号」と呼ばれるものが知られています。これはアメリカ大使館の一等書記官の寺崎英成が使用した暗号で、「アメリカ」という単語を自分の妻の名前の「マリコ」に換えて話していたという単純なものです。当然のことながらアメリカ側に内容は筒抜けで、日本の暗号に対する認識の甘さの好例として、よく取り上げられています。
こんな具合に日本の暗号通信は完全無欠にアメリカ側に筒抜けで、戦争末期にはガードの固いソ連の動向を察知するために、日本の通信が利用されたという体たらくです。こんなだから、ルーズベルトは真珠湾攻撃を察知したにも関わらず、戦意高揚に利用する為ハワイを見捨てたという陰謀論が横行するのです。日本の情報管理の適当さは別に平和ボケの所為ではなさそうですね。
ついでに「ニイタカヤマノボレ」の暗号の由来について。ニイタカヤマは新高山と書き、台湾のほぼど真ん中に聳える山(現在の玉山)のことです。この山は標高3952mと富士山より高く、当時の大日本帝国の版図で最高峰だった為、この記念すべき暗号に採用されました。ところで誰か「トラ トラ トラ」の由来って知りませんか?
- 作者: ロナルドルウィン,白須英子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1988/12
- メディア: 単行本
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きっと云える きっと叶う 戦略はあるがまま
「マリコ暗号」や宣戦布告提出遅れなどの害務省の大失態もあり、「ニイタカヤマノボレ」の号令一下全世界との戦争に突入した日本。国が存続したのが不思議なほどの大敗を喫した大戦を肯定する気には到底なれませんが、やはり私も男の子ですし、憧れはします。ALI PROJECTの歌を彷彿とさせるような、死して終わらぬ志を胸に戦った勇侠の青春の輝きは、愛国心を教えられなかった我々にはあまりにも眩しく、もしあの時代に生まれたらばと妄想せずにはいられません。
戦争教育をするのなら、何より先に戦争とは美しくカッコいいものだと言うことを教えるべきでしょう。善悪正邪是非に関わらず、いや紛れもない悪徳だからこそ戦争は儚くも美しい人類の為しうる最大の芸術なのです。それを誤魔化していては決して戦争の本質は分かりません。「戦争は悲惨」という欺瞞以外の観念を持たない人間が「戦争は楽しい」という本質に気付いてしまった時、サヨクの皆さんはどうやってそれを正すのでしょうか。
もっとも、こんなことは自分に火の粉が降ってこないからこそいえるんですけどね。私の愛すべき積読の山の為にも、出来うるならば、戦争の楽しさを体験しないまま死にたいものです。
今日の一行知識
太平洋戦争以前アメリカ人は日本人は皆近眼なので、戦闘機をまともに操縦できないと信じ込んでいた。
ゼロ戦の性能は早くから知られていたようですが、この偏見の所為で、歯牙にもかけられてなかったようです。アメリカ首脳部*9の推定ではアメリカ人一人で日本人五人を相手に出来るとの皮算用。結果は皆さん知っての通り。我々もあまり朝鮮人や中国人を舐めない方がいいかも知れませんね。
- アーティスト: MAX,秋元康,鈴木計見,えびね遊子,GROOVE SURFERS,SYRUPS,星野靖彦,TIGER BOYS,HINOKY TEAM
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 1996/12/11
- メディア: CD
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