脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『桜庭一樹~物語る少女と野獣』

「まともな男性」は必ず「まともな時計」を着用する。安物付けてる奴はオス失格。時計すら付けてない奴は人間ですらない | やらおん!
時計と車に金をかける強者男性の習性が全く理解できません。そんな金があるなら女囲う東洋文庫群書類従国史大辞典の全巻揃いを・・・。あついでにSFマガジンのバックナンバーとハヤカワJA文庫も欲しいなあ。


 二種免講習感想。自動車教習所にもホスピタリティの波は押し寄せたか強面の方のほとんどいない優しい空間でちょっと拍子抜け。難しいと噂の学科も一種の時の様な理不尽な悪問は少なく単純に知識を要求されるものが大半でほっと一安心。これならもっと早く取りに来てたらよかったかなあ。

いいこと?あんたは1人じゃない

桜庭一樹
 昭和四十六(1971)年~。日本の小説家、ライトノベル作家島根県生まれ、鳥取県米子市出身。
 1999「夜空に、満点の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。ゲームのノベライズやライトノベルジュブナイルなどの作品や、山田桜丸名義でゲームシナリオを数多く手がける。2008『私の男』直木賞を受賞した。他の作品に『GOSICK -ゴシック-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『赤朽葉家の伝説』などがある。(wikipediaより修整引用)


 桜庭一樹女史が直木賞受賞で我が世の春を謳歌してた時に作られたヨイショ系ムック本。とりあえず先生が編集者や関係者からとっても愛されてるんだなあってのが伝わって来てとてもほっこりできました。肝心の内容はそういう訳で本人も周囲も浮かれ切ってる状態での一冊なので厳しさや鋭さは皆無なので、一緒に祝ってあげる的な温かい視線で読みましょう。とは言え、掲載されている短篇小説はどれも佳作で直木賞受賞がフロックでも何でもないことを満天下に証明しています。中でも白眉は中学生の時に書いた「ブルマー三部作」。常人なら黒歴史待ったなしのそれを堂々と上梓する胆力と、かなり荒っぽいけど普通以上に読めてしまう出来って事実に二度驚嘆。話数が進むにつれて飽きて展開がおざなりになって尻すぼみで終るのも絶妙にリアル。趣味や作風が正直自分のジャンルからは外れているのであんま量は読んでませんが間違いなく現代日本の誇る文豪の一人だと思います。

そうやって、いつまでも泣いているんじゃないよ!

 飲みの席の戯れ噺で「超能力手に入れれるとしたら何が欲しい?」って話題になって「三島由紀夫の文章力」と即答したくらいには物書きへの執着の強い自分。思春期に小説を書こうと思い立って一文字も埋めることのできないまま時間だけが過ぎ去っていく白紙のページに打ちのめされて自身の才能には見切りをつけてしまいましたが、諦めきれず自慰行為に励んでんのがこのブログです。気づけば当ブログも初投稿からそろそろ20年弱。いつか物語の女神様の後ろ髪の先端くらいには触れることができたらいいなあ。


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