『ビブリア古書堂の事件手帖3～栞子さんと消えない絆』

痛いニュース(ﾉ∀`) : マスクは変？日本のコロナ対策に外国人が“違和感” アメリカから来た観光客「アメリカではマスクを着けている人はいませんよ」 - ライブドアブログ
あっ、いつの間にか復活してた。それはさておき、医療業界人としてマスクの公衆衛生効果を実感として学んでしまったので、少なくとも日本では外出時はマスクが常識になることを心から願います。

　出入りしているクリニックがアートメイクを導入するとのことで、実験台に自分の顔を供出。これで俺も美意識高い系男子の仲間入りかな。

「『おとといは兎を見たわ。きのうは鹿、今日はあなた』」by篠川栞子

　古書即売会でのろくでなしどもの競演。唐沢俊一の古本エッセイでも思いましたが、ホント百鬼夜行の世界だよなあと。

「なんだか、すごくかわいそうな話なのよ……生まれたてのうちは飼い主に可愛がられてるんだけど、少し大きくなってくると捨てられちゃって、飼い主の家には別の子犬が貰われてくるの。ひどいわよねえ」by坂口しのぶ

　うろ覚えの内容から本を同定するっていう本来の古本探偵の業務的なお話が初登場。個人的にはしのぶさん周りのエピソード何故だか好きになれないのであんまり・・・。

「賢治みたいに雪を取ってきてやればいいってもんじゃない。今さらわたしがあいつになにをくれてやったって、それが兜卒の天の食に変わったりしないでしょうしねえ」by玉岡一郎

　こちらはこちらで見事な修羅場。ホントこの人はドロドロの人間関係の相続周りのお話大好きなんだなあと。

　前巻の神がかったできかた一転本巻は正直かなり低調な完成度。コンスタントにHR打つのって本当に大変なんですね。多作な作家さんを尊敬します。

脱積読宣言