脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『金春秋白村江の真実』

【悲報】中国政府、テンセントを実質営業停止、既存アプリの更新や新規アプリリリースを禁止:暇つぶしニュース
世界を牛耳れたかもしれない可能性を自分の手で潰すって最早正気とは。後世この愚挙は断末魔のあがきとして語られるんでしょうか。それとも暗黒時代の到来を告げるラッパの音?


 地獄の11月もあと少し。俺12月になったら遊び倒すんだ(死亡フラグ


SRW30進捗

  • 「ゼロ再臨」3巡目突入。トップエース:ミツバ=グレイヴァレー@ドライストレーガー。

この眼に映る世界へ勇み旅路開いた

太宗武烈王 Tae-jong Moo-ryul-wang
 604~’61年。朝鮮、新羅第29代の王、在位'54~'61。別名は武烈王、姓名は金春秋。
 三国統一を標榜して進出した金庾信*1ら新興貴族の支持で王位に即き、三国統一のため、連唐政策を積極的に推進。また、唐の制度を輸入し、族長的伝統を保持しようとする保守的貴族層を排除し、律令体制の整備に努めるとともに、国王および新興貴族の土地支配を強め、中央集権化をはかった。660唐と連合して百済を滅ぼし、三国統一の基礎を固めた。慶州西岳里にある太宗武烈王陵の装飾彫刻は、雄壮・写実的であり、唐様式の華麗な作品として有名。(『コンサイス人名辞典 外国編』より引用)


 新羅の英雄武烈王こと金春秋の伝記といった風情のタイトルですが、実際には新羅の朝鮮統一の概説書。主人公を置くとしても正直金庾信の方がよっぽど目立ってる気が・・・。そんな商業的要請からくるタイトルの違和感はさておけば、流石の吉川弘文館ブランドで、「新羅の側から見た白村江の戦い」としても、上述の通り「新羅統一もの」としても一級品。時代的な制約から史料を元に想像の翼を広げるといった論理展開が元中世史専攻にはどうもなれませんが、その分一つの物語としてある程度完成してるともいえるのでは。韓流ドラマにはまってる人は基礎知識として読んどいて損はないんじゃないでしょうか。

今過ぎ去るこの瞬間この時を僕は知ってる

 なんだ朝鮮にも英雄はいるんじゃないか。こんな波乱万丈の生涯を送った英傑が隣の国にいたのを見過ごしていたとは自分の不明を恥じます。そんなんだからネトウヨと後ろ指さされるんだと小一時間。

烈の瞬

烈の瞬

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帰ってきた今日の一行知識

韓流大河ドラマの服飾考証はほぼ出鱈目

そもそも染物の技術がなかったとか言われてますね。そこまで行かなくとも、明らかに明清代の中国の官服を現代人に思う時代劇風にリメイクしてるだけですよね、アレ。まあ古代の服飾史の考証ができるレベルの文献が残存してる日中の方が規格外すぎるんですけど。

*1:太大角干。父舒玄、母萬明夫人。金春秋と盟友として台頭し、真徳女王死後、春秋を擁立し武烈王とし宰相となる。黄山伐の戦い・白村江の戦い高句麗出兵などを指揮し、新羅の朝鮮統一に大きく貢献した。