脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『天冥の標Ⅳ~機械じかけの子息たち』

【日本シリーズ】史上初!2年連続4連勝でソフトバンク日本一決定!「V9」巨人以来の4連覇 : 日刊やきう速報@野球まとめ
ざまあみろ、もといおめでとうございます。もはや完全に球界の盟主はホークスですね。


 ここんとこほぼ毎日東京都心でお仕事。読書がはかどるのはいいんですが、さすがに引っ越し考えようかなあ。

天冥の標Ⅳ 機械じかけの子息たち

天冥の標Ⅳ 機械じかけの子息たち

価値が剥がれ落ちたCPUが悲鳴を上げて泣き叫んだ

 とある目的で拉致され娼界「ハニカム」に連れ込まれた救世群の少年キリアン。彼が愛憎と快楽の果てに見る未来は・・・。


 挿絵がついてれば完全にナポレオン文庫。超一流の書き手がスぺオペ官能小説書くとどれほどのものが出来上がるのかの極致。天冥の標シリーズの一環として展開されるエキサイティングな物語パートも実に濃厚で実用性にもあふれる官能パートもどっちも出来栄えがよすぎて、逆にどっちに力点おいて読めばいいんだかと頭を抱えさせられるのが難点といえば難点でしょうか。中盤辺りまで主人公のキリアンが快楽におぼれながらも独善的な道徳観を振りかざすでもでもだってなクズ男なのもストレスが溜まります。とは言え、全体的には我々がかつて愛したナポレオン文庫の究極進化系。テーマがテーマだけに他の巻以上に勧め辛くはありますが、文学としてもエンタメとしても超一級品なのは間違いありません。個人的に大好物な「賤なるが故に聖」を地で行く高潔な職人さんたちの矜持を心ゆくまで堪能できますよ。

粗末な自分を抱き締めた囁く「選手交代」

 上述の通り、私の青春は富士見ファンタジアと角川スニーカーとナポレオン文庫に支えられていました。その頃のコレクションはもうほとんど手放し散逸してしまってますが、いつかもう一度集めてみたいなあ。そして願わくはまだ見ぬ「息子」が受け継いでくれますことを

Heaven and Hell

Heaven and Hell

  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: MP3 ダウンロード

DUSTCELL - Heaven and Hell

帰ってきた今日の一行知識

ニューハーフ風俗やレズ風俗は風営法の対象外

「異性を相手にした性的サービスを行う店」が定義だからの模様。旧態依然の風営法にもLGBTQ+の洗礼が必要ですね