『ケムリクサ』

ニコ生『けものフレンズ２』第11話アンケート 「とても良かった」 2.9% 「良くなかった」 91.3% | けものフレンズちゃんねる
こっちはこっちで盛り上がってるようで何より

　帰省徒然日記。春休みに入ったからか新幹線が大混雑。油断して指定席取らなかったら、京都から横浜までたつ羽目になりました。だからハイシーズンの京都は嫌いだ

SRWT進捗

• 第14話「最凶の降臨」シャッフル同盟再集結。トップエース：サギリ＝サクライ@ティラネード

【メーカー特典あり】ケムリクサ 1巻[上巻] (ブックレット付) [Blu-ray]

今アクセル踏み込んでトンネルを抜け出して痛みを追い越していく

　「はじまりのひと」から分かたれた6人の姉妹りょう・りく・りつ・りん・りな・りょく。過酷な旅の果てに残ったりつりんりなは不思議な少年わかばと出会う。アカギリに覆われ荒廃していく残酷な世界で繰り広げられる優しい物語は何処へ行きつくのか。

　誰からも見捨てられた瀕死のプロジェクトを成功させ社会現象までもたらしながらも、その孤高さ故石もて追われた不遇の天才の復帰作。同人時代から温め続けてきたプロジェクトが満を持して出来。・・・と書けば、期待の新作っぽいですが、内情は明らかに金のない小規模アニメで、絵面や設定にとことん華を欠く不穏な出だし。正直見てて面白いとは思うけど・・・これって信者補正？って程度のスロースタートでしたが、伝説の11話で大化け。10話かけてばらまいてきた伏線が一気に収束する様はもう驚嘆の一語。正直すべての媒体を含めた創作物の中でもトップクラスと言えるほどの知的興奮を味わえました。明らかにまとめサイトの存在を意識し集合知による読み解きを前提とした考察のフックの設置方法や、上述のかなり危険なスローペースの進行と説明不足は監督の視聴者への絶対の信頼を感じて、こちらも意気に感じようってもんです。また同人時代のミニアニメで培ったであろう短い尺でキャラをきっちり立てる技術は見事。主役の3人+1人+1匹はともかくほぼオマケ程度の出番の既死亡組や最後にすべてをもってったりりまで全員が素晴らしい魅力を放っています。二次創作はかどるだろうなあ、これ。戦闘シーンが大分しょぼかったり、何より結局最後まで華はないままだったりと欠点も多い作品ですけど、平成の掉尾を飾るにふさわしい旧時代の作劇論の集大成にして新時代の作劇論を夜明けを告げるエポックメイキングな作品に間違いありません。是非皆さんもこの厳しくも優しい世界をご堪能下さい。
　以上当初予定では、最終回直後の熱量に任せて書き殴る予定だったのが、11話で力尽きたか最終話は大分手なりでちょっと(´・ω・`)な感想になってしまいました。まあ、ハードル上げたいだけ上げ過ぎたこっちが悪いんで、一つの作品としてみたら綺麗に完結してたんじゃないかなあ、と。

この手で君のミライを無情に壊して、奪い去っていくんだ

　2作連続大成功で実力を満天下に示したたつき監督の今後が非常に楽しみでなりません。演出と構成と、悪人を一切出さずに優しい世界を紡ぎあげるセンスは完璧なのは今回で再度証明したので、今度は吉崎観音のような、勢いだけで行き当りばったりの、ギスギスした人間関係しか描写できないけど、華のあるキャラ造形とケレン味の溢れた世界設定を提供できる総監督と出会えたら、エヴァに匹敵するくらいの爆発的な人気を博してもおかしくないと思います。・・・なんでこいつら喧嘩別れしたのかなあ。つくづく勿体ないです。

KEMURIKUSA

ナノ-KEMURIKUSA(Short Ver.)

帰ってきた今日の一行知識

たつき監督の出身地はケニア

こらまたなんとも珍しい。やはり天才創作者には幼少時の特異な体験が不可欠なんですかね。