『見知らぬ妻へ』 - 脱積読宣言

　祝プロ野球開幕！今年も一年楽しませてもらいます。

SRWT進捗

「いつでもやらしてくれる女は、三人いる」byコー

　なんだろう恋愛上級者が二週くらい回ってドツボにはまり込んでる気がする。ド初心者の私にゃついていけまへん。

「ああ。いいスポンサーがついたからね。金をかければ音は良くなる」by小谷直樹

　偉大なる才能を持ちながらも金と出自の為にその道を断たれた男の復活劇・・・は大好物なんですが、浅田次郎は基本立身劇書いてくれないのよねえ。

「このやろう、パンパンの子供のくせしやがって、あいのこのくせしやがって」by武志

　いい話になってるけどこれ、心の底から最低にほどがあることしかしてないぞこいつら。

「欲を言うと、幸せが逃げてしまうよ。まるで夢みたいじゃないか。そうだろ、房子」by夫

　ふざけんな！老いた両親を持つ身として、介護業界に身を置く者としてこの身勝手な所業は赦せません。遺された子供の気持ちや関わってくれていたボランティアの責任とかどう考えてんでしょうか。美しい物語ではあるんですが、擁護のしようがありません。

「おまえ、誰なんだよォ。何とか言ってくれよォ。何だって俺の部屋で死んでるんだよォ」by加藤良次

　浅田次郎らしいナンセンスピカレスクコメディ。取り敢えず澄子ちゃんが非常に魅力的です。

「半額とは言わないけど、三十パーセント・オフぐらいにすれば、チーフならお早い者勝ちですよ。トップ・メーカーのエース・デザイナーで、とびきりの美人。四十は過ぎたけど」by寺山

　これまた恋愛上級者向け。私にゃまだまだ早すぎます

「ああ、どうもこうも、さっぱりだな。明日の有馬記念の軍資金が足らなくなった。今年はヒシアマゾンとナリタブライアンでなんにもないと思ってるんだけど」by野崎一郎

　競馬やり始めてなきゃ一切良さが分からなかった作品だと思う。一度は中山競馬場行ってみたいなあ。

「ノー、サンキュー。俺は、ヤクザじゃない」by花田章

　これまた胸糞。フィクションくらいもうちょっとスカッとしたいなあ。

　感動の浅田の名を欲しいままにする氏ですが、本巻は正直なんだかなぁな出来。やっぱり浅田次郎はぶっちぎりのピカレスクで大見得切ってくれる方が好きだなあ。

ナリタブライアンの男系血統は途絶えている

夭折したからとはいえあれだけの名馬の血が・・・。母系だとマイネルハニーが頑張ってますね。好きな馬なので是非頑張ってほしいものです。　