脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『素数の音楽』

痛いニュース(ノ∀`) : 評論家の西部邁氏(78)が死去 多摩川で入水自殺か - ライブドアブログ
なんだろう、最期までいい意味で「旧弊」を貫いてくれたお方でした。


 路上でチェーンが外れて困っている女の子が一人。結構好みの子苦戦しているようだったので、下心丸出しで勇気を振り絞って、声をかけた瞬間無事直って颯爽と走り出す彼女。うん、なんて羞恥プレイだ。人通りの少ない裏路地でよかった。


DQⅧ進捗

  • リーザス村探索中。主人公の称号:「ブーメランの基本動作」

素数の音楽 (新潮文庫)

素数の音楽 (新潮文庫)

いつかきっといつかきっとわかってくれるだろう

「ζ(s) の自明でない零点 s は、全て実部が 1/2 の直線上に存在する」リーマンが遺した一つの命題。それは人類にとって、呪いなのかそれとも希望なのか。


 うん、わからん。『フェルマーの最終定理』が意外と面白かったので手を出してみたら、次元の違う難解さ。そもそもその予想が何を言ってるのかすら、というか出てくる単語からして全く意味不明ってのはどういうこっちゃい。
 まあ、この作品が恐ろしいのはそれにもかかわらず、何故か読み物として面白いと言うところにあるんですが。前述の『フェルマーの最終定理』と似た形式で、リーマン予想の証明に挑戦した数学者列伝となっているので、人物伝や素数研究史の概説として非常に楽しく読めます。特にラマヌジャンの下りなんかは脳汁ドバドバ。やっぱ超越系の天才はカッコいいなあ。
 と、高等数学って面白いかもって思わせてくれる一冊でした。調子に乗って類書をめくってみたら卒倒しましたけど。

これはチャンスこれはチャンス勉強しなおそう

 父方の一族が揃って理系の学究肌で妹に至っては工学部機械工学専攻という理系一族にあって、唯一文学部史学科国史専攻という修羅の道を突き進んだ私ですが、やはり血は争えないようで、純粋数学への憧れは捨てきれません。絶望的な空間認識能力の欠陥から中1の幾何で赤点をとった瞬間に、理系への道を放棄してしまったことが今更ながらに悔やまれます。文字の海に溺れる今の生き方は嫌いではありませんが、来世では数式と戯れるのも面白いかもしれませんね。まあどっちにしても実学とは無縁なのだけは確かでしょうが。

明日があるさ

明日があるさ

帰って来た今日の一行知識

現在発見されている最大の素数は2^77232917 − 1
10進法で記載するとなんと2324万9425桁、これをロマンと思うか、ナンセンスと思うかが、「数学者」への分かれ道なんでしょうね。