脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『現代中国の歴史 一九四九〜一九八五』

ゆでたまご「今のジャンプ漫画はSNSの意見を聞きすぎてる、整合性とか考えなくていい」 | やらおん!
貴方が言うと説得力が半端ないですね。


 もう、なるようにな〜れ。


シレン進捗

  • 儀式の洞窟開通

現代中国の歴史 1949~1985―毛沢東時代から〓@68B0小平時代へ (有斐閣選書)

現代中国の歴史 1949~1985―毛沢東時代から〓@68B0小平時代へ (有斐閣選書)

把我們的血肉、築成我們新的長城!

中華人民共和国の成立、朝鮮戦争、第一次五ヵ年計画、過渡期の総路線、大躍進政策人民公社運動、文化大革命林彪事件、中ソ対立、四つの現代化etc中国が歩んできた苦難と栄光の半世紀弱の歴史の全てがここに。


 一切容赦のないガチの学術書。高校世界史とwikipediaレベルの知識で挑んだら見事に大火傷しました。一応内容は建国から刊行時までの中国の歴史を概説。資料引用や経済数字の羅列で眩暈がします。まあ、それに耐えて読み進めれば、毛沢東の独裁ってイメージの強かった中共が内部では派手な権力闘争やってて毛主席の影響力も乱高下しているのがよく分かって面白かったり。冷戦期まっ只中の著作なので、現在の中国の近代化を予想させるような記述がないのはケンチャナヨ。逆に訒小平の改革開放路線がどれだけパラダイムシフトだったかがよく分かります。学術書だけあって、全体的に冷静な筆致で、過度な賛美も侮蔑もしてないバランスのとれた論調に終始しており、現代中国史の理解には必須の一冊ではないでしょうか。理解するのに半端でない労力が必要そうなのが難点ですが。

中華民族到了最危険的時候

 十年前には誰も疑わなかったパクス・チナの時代の到来も今や何処吹く風。かと言ってパクス・アメリカーナ復権などは夢のまた夢。まだまだ当分群雄割拠の混迷の時代が続きそうです。願わくば、パクス・ジャポニカと言いたいとこなんですが、まあ無理ですよねえ。

洗星海:黄河大合唱/李煥之:東方紅/聶耳:中華人民共和国国歌「義勇軍進行曲」/他

洗星海:黄河大合唱/李煥之:東方紅/聶耳:中華人民共和国国歌「義勇軍進行曲」/他

帰って来た今日の一行知識

大躍進政策の粗鋼生産1070万tを実現するために、農機具の殆どが供出させられた
かくてあっさり新石器時代の農法に逆戻りで数億人の餓死者が。挙句の果てに、そこまでして作った粗鋼も、殆どが野焼きか焼却炉で鋳つぶされたので、インゴットを作れるわけもなくそのままゴミ箱行き。流石人類史上最恐の虐殺者はやることが違います。