痛いニュース(ノ∀`) : 「日本死ね」批判に古市憲寿氏「死ねは比喩だから問題なし。ブログの本文を読まないと」 - ライブドアブログ
なるほどそう言って「ヘイトスピーチ」のそしりを免れればいいんですね。それでは、遠慮なく。「死ね、サヨク死ね」
やさぐれモードに突入して早1週間。弱った姿見せると「敵」と「味方」の色分けがこんなにも明確になるんですね。ちょっとした怪我の功名かも。
競馬進捗・・・H28収支-60820
書き下ろし日本SFコレクション NOVA+:屍者たちの帝国 (河出文庫)
- 作者: 大森望
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2015/10/03
- メディア: 文庫
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止まった時を動かしてあなたに会えるわ
従卒トム
「口、開くなってば。見世物小屋には行きたくないだろ?ハリスの旦那が悲しむよ」byトム
屍者の帝国映画化記念のシェアードワールドアンソロジー集。初っ端の作品から世界観の説明にパスティーシュ祭りの「お約束」を過不足なく表現する名作。個人的には短編集中一番のお気に入り。とは言え、勝海舟と山岡鉄舟はちょっとゲップの出る濃さ。「全部載せ」にももう少し節度を持ちましょう。パスティーシュ元は『アンクル・トム』
小ねずみと童貞と復活した女
「昨夜、夢を見たよ」byシュナイダー=ドウエル教授
『白痴』と『アルジャーノンに花束を』と後なんだこれ。「全部乗せ」の上にやりたい放題の大暴走。読んでる内に何とも言えない酩酊感に襲われます。取りあえず、『白痴』が最高のエンターテイメント作品に思えて読みたくなったけど、手を出したら絶対に後悔するんでやめとこう。
屍者狩り大佐
「ほう。さすがは調査官、いいクリーチャーを従えている」byグライムズビー・ロイロット博士
『モロー博士の島』と『山月記』かな。打って変わって単純明快な冒険譚。ミステリーとバトルが適度にミックスされた頭空っぽにして読める良作です。
石に漱ぎて滅びなば
「わたしは英語の勉強のためにロンドンに来たのではない。英文学を研究するために―ひいては文学そのものを理解するためにロンドンにやって参りました」by夏目金之助
『倫敦塔』ですかね。ジョジョ第一部を髣髴とさせるねっとりとした空気感が秀逸。やっぱりロンドンには夜霧がよく似合う。
ジャングルの物語、その他の物語
「秘密の調査員とその仇敵が、一般市民に正体を明かして挨拶なんかするもんか。そんなのお話にならないよ」byビリー・ムーン
『ジャングル・ブック』と『モロー博士の島』でいいのかしらん。小さな頃ごっこ遊びと秘密基地に耽溺したことのある人はなんとも言えない郷愁を味わえるでしょう。
海神の裔
そう、うもり様がこの村へ流れついたぁは、明治十一年ですがぁ。わだしら、あんとき生まれて初めて屍者っちゅうもんを見たんですよう。by野崎ぬい
やりたいことは分かるけどなんだかなあな一篇。今回のアンソロジー一番の大家だけあってかなんだかすかした感が漂います。
繰り返した明日を終わりにして
もっと読書がしたい!この作品集を読んで感じたのは猛烈な読書欲と言うか教養欲。これ元ネタ分かってたらもっと絶対に楽しめるのに!って作品揃いでした。国語教師および出版社の皆さん、若年層の活字離れを本気で憂うなら、もっとパロディオマージュパスティーシュの文化を奨励したらいいんじゃないでしょうか。
- アーティスト: EGOIST
- 出版社/メーカー: SMR
- 発売日: 2015/11/11
- メディア: CD
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帰ってきた今日の一行知識
「フランケンシュタイン」は本来怪物ではなく製造者の名前
いわゆる「フランケンシュタインの怪物」は本来名無しなんですね。存在意義も伴侶もそして名すらなく・・・ってのがアイデンティティーだったはずなんですが、ハリウッドの商売主義の前にはそんな感傷など一文の価値すら認めてもらえなかったようで。