脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『薫香のカナピウム』

ドラルド・トランプの名言で打線組んだwwwwwwwwww:哲学ニュースnwk
衆愚政治も行き着くとこまで行き着いた感がありますね。これこそが民主主義の終わりの始まりかしら。


 施設内の職員で風邪が蔓延中。初期症状は花粉症に似た鼻水くしゃみで、最終的には気管支炎へ。ってもろこれ自分の風邪のパターンですね。ひょっとして犯人は俺*1


競馬進捗・・・H28収支-14380

シレン進捗

  • 食神のほこら25Fにてメガタウロスの痛恨で惨殺

薫香のカナピウム

薫香のカナピウム

舞堕ちた雌豹のように

 赤道直下の熱帯雨林の林冠部「カナピウム」に住まう少女たちの集団。彼女らのもとへ訪れた「巡りの者」たち。愛琉と鷹風の冒険はどこへと辿り着くのか。


 世界観の構築に定評のある上田早夕里女史の作品。赤道直下の熱帯雨林のむっとした薫と少女たちの香が感じられるような空気感は見事。設定自体は、作者のメインテーマ「生き延びるために人類はどこまで変われるのか、変わるべきなのか?」で、華竜の宮世界の一部と言われても納得のいくもの。変化に自覚的だった既刊と違って、ザブングルのシビリアンとイノセント的な関係性なのが多少新鮮か。全体的に女性作家らしい、女子高的雰囲気や、少女マンガ的ヒーローが登場するので苦手な人は苦手かも。最後は問題提起を孕みつつ大団円で終わるのですが、感動よりも先に「どうやって妊娠するつもりなんだろう」って下衆な疑問だったのは流石に我ながらどうかと思う。

果てしないこの欲望と引きかえに

 ヒトが人である為に、生き延びるためにどこまで変わればいいのだろう。作者の常に問いかけてくるテーマですが、個人的には「変わりたくないなら変わり続けなくてはならない」がその答えの一端だと思います。社会と環境が変わりゆく限り、何も変わらないままではそれこそ今の立ち位置はあっという間に消滅してしまう。先例固執の保守的な方々は何故それが分からないのでしょうか。とどこの組織に行っても急進的改革派として忌み嫌われる自分は叫んでみます。

J

J

帰って来た今日の一行知識

熱帯雨林の土壌は非常に貧弱
暖かすぎて有機物の分解が早すぎて腐葉土ができる暇がないからだそうです。なので一度伐採されると一瞬で砂漠化コースとのこと。日本人は環境ホルモンとか放射能なんて不確定なものよりもっとこの森林破壊にナイーブになるべきだと思う。

*1:半月の体調不良を経て、現在ようやく気管支炎の治りかけ