脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『義経記』

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キタ━━━ヽ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ノ━━━!!!!しかし外人さんは歳とらないなあ。


 最近、腹一杯飯食ったら全く頭が回らなくなるようになってしまいました。もう若くねーなー。

義経記 (岩波文庫)

義経記 (岩波文庫)

綺麗ごとのそんな幼さを

義経記
 源義経*1の数奇な一生を描く軍記物語。作者未詳。室町時代の成立。
 平家物語を前提にして源平合戦時の活躍にはほとんど触れず、不遇な幼少期と悲劇的な末路に重点を置く。個人を描く点で他の軍記物語と異なる。謡曲・幸若・浄瑠璃等に影響を与えた。(『岩波日本史辞典』より引用)


 『義経千本桜』等の古今の名作集の原作『義経記』を読んでみました。比較的平易な古文で多少読みやすくはあったのですが、まさか現代語訳皆無の完全原文オンリーとは。岩波文庫を舐めてたぜ。
 そんな自業自得な感想はさておいて、肝心の内容は少年時代および晩年の義経放浪記。頼朝との涙の再会の直後に一行で平家が滅亡してしまうのには度胆を抜かれました。既存の平家物語との差別化ってことなんでしょうが、よくもまあばっさりと。史実よりも義経のキャラクター性の描写に力点おいてるんでしょうが、その肝心の義経が我が侭で高慢で未練たらしくて・・・の見事な馬鹿ボンボン。時々思い出したようにとってつけたような部下思いの描写が挿入されるんですが説得力ないことおびただしい。今の感覚で当時の主従関係を類推するのは危険なんでしょうが、よくもここからあの白皙の悲劇の英雄に軌道修正できたなと、江戸時代の「同人」作家の方々の苦労に頭が下がります。頭がアホな分、弁慶や佐藤忠信たちはけなげに献身してますので、彼らのファンの方々はたっぷり萌えてください。

悲しみだけがもしも運命なら

 ちょっと背伸びして原典に当たってみようの読書習慣を始めてそろそろ一年がたちますが、正直しんどくなってきました。現代語訳や訳注ってのはなんて偉大なんだろう。本物のビブリオマニアは原著を読めるようになってこそとはよく言われますが、その境地には私は遥か及ばないようです。生まれ変わったら喋れなくてもいいから、古今東西の名著を読むには事欠かないくらいの語学力が欲しいなあ。現代語日本語の蘊奥すら触れてもない身には贅沢すぎる望みなんですけどね。

ベスト・セレクション

ベスト・セレクション

帰ってきた今日の一行知識

PS2ゲーム『義経記』の読み方は「ぎけいき」ではなく「よしつねき」
ドヤ顔しながら「今度出るギケイキは〜」っつったら見事にプゲラされました。これだから無学文盲の輩は

*1:伊予守。従五位下。父源義朝、母常盤御前、養父一条長成奥州藤原氏の庇護下で成長。以仁王の令旨に呼応し、兄頼朝に合流。一ノ谷・屋島・壇ノ浦などでの劇的な勝利を演出し、平家を滅亡に追い込むも、後白河法皇への接近を憎まれ失脚。奥州藤原氏の下に再亡命するも、庇護者だった秀衡の病死により居場所を失い、衣川の戦いで戦死。