『玉砕しなかった兵士の手記』

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競馬進捗・・・平成28年収支-7280

東京新聞杯・・・軸ダノンプラチナ-400
きさらぎ賞・・・軸サトノダイヤモンド-180

玉砕しなかった兵士の手記

作者: 横田正平
出版社/メーカー: 草思社
発売日: 1988/07/01
メディア: 単行本
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誰もかまっちゃくれやしないよ

　元朝日新聞記者が兵隊になったら・・・。

　満州からサイパンを経てグアム島の激戦に参加し、米軍に投降しハワイの収容所で終戦を迎えた横田正平氏の戦中日記。元新聞社勤務という経歴から内務班所属で軍隊内の特権階級のおこぼれを貰える立場なので、完全無欠な当事者なのにどこか漂う部外者感が新鮮。これをジャーナリストの冷徹な客観視点ととるか、事務屋の悲哀と取るかで感情移入の度合いが大分違ってくるのでは。私は完全に後者の視点で読んだので、かなりのめり込めました。まあけど現場には嫌われるよね。なんだかんだと理由はつけても「仲間」を見捨てて投降しているので、戦記文学としての純粋性や悲劇性にはどうしても欠けるところがあります。シニカルな視点で見る先の大戦の現場に興味ある人は是非ご一読を。元ジャーナリストだけあってかなり読みやすい文章ですよ。