脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『プリズンの満月』

痛いニュース(ノ∀`) : スー・チー氏「私が全てを決定する」 新大統領に「権限なし」 - ライブドアブログ
反権力系の活動家って権力握ると漏れなく最低の独裁者になるのは何で?


 2か月連続の京都行と「外交」の名を借りた飲み会三昧が祟って賞与まで緊縮財政を余儀なくされたのと、同僚に「20キロ痩せたら恋愛対象」と笑われたのに発奮いたしまして、久しぶりに自炊を再開してみました。ゆーても、冷凍食品買い込んだだけですけど。目標:年内には炊飯器再稼働。


SRWBX進捗

  • 第45話「伝説の光芒」Zマスター降臨。トップエース:ミスマル=ユリカ@ナデシコYユニット。

プリズンの満月 (新潮文庫)

プリズンの満月 (新潮文庫)

迎えにゆくからそこにいてよ

勝者が敗者を一方的に裁く東京裁判。その犠牲者たちの檻の管理を任されてしまった男の物語。


 多作にもほどがある吉村昭氏の小説群。今回手に取ったのは巣鴨プリズンの物語。刑務官の目から見た戦犯たちの悲喜劇を吉村文学の真骨頂たる透徹な視線で描きます。例によって例の如く、主人公も受刑者たちも世間の潮流に流されっぱなしなのでカタルシスには欠けますが、流されながらも少しでも受刑者たちの待遇改善に奔走する鶴岡の姿には組織人としてのあるべき姿を感じさせられて胸を打ちます。取りあえず、ヤンキーどもは心の底から胸糞悪い徹頭徹尾の悪役に造形されているので、愛国心を燃やしたいときにどうぞ。

傷ついてやっとわかるそれでもいい遅くはない

 勝てば官軍。学校じゃあ教えない世界の定理。どんな綺麗事よりも先の戦争から日本人が学ぶべきはこの厳然たる事実だと思います。次は戦争しなきゃいけなくなった時にはどんなに下品で卑怯でも絶対に勝ち馬に乗るぞ。

今夜月の見える丘に

今夜月の見える丘に

帰って来た今日の一行知識

巣鴨プリズンが閉鎖されたのは昭和33年5月
解決まで10数年もかかったととるか、たった十数年で有耶無耶にされたととるか・・・