脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『女工哀史』

田舎ニュース : 【話題】広島県民をめぐる伝説のウソホント「ほぼ全員マツダ車」「ものすごいスピードで鶴が折れる」
①私の通った県立の自動車学校はオールトヨタ車でした。②折鶴は折るものではなく他所から預かるものです。③初めて「広島焼」って聞いたときもみじ饅頭のことだと本気で思った。


 遂に体重90kgの大台突破。金欠もしくは病院食のくびきを解き放たれた自分がどこまではばたけてしまうのか恐ろしくてなりません。


SRWZⅢ時獄篇進捗

艦これ進捗

  • 南方海域サブ島沖海域攻略中。第一艦隊旗艦:陽炎改。

女工哀史 (岩波文庫 青 135-1)

女工哀史 (岩波文庫 青 135-1)

やっとみつけたことばかいて

女工哀史
 著者細井和喜蔵*1が15年間に及ぶ自らの紡績工経験から見た女工の実態記録。大正十四(1925)年刊行。
 僅かの前借金に始まり、虐待に等しい過酷な労働と非人道的な寄宿舎生活、更に少女たちの心の側面を描き、大きな反響を呼んだ。(『岩波日本史大辞典』より引用)

 社会的名作を読んでみようシリーズ第?弾。今回は『女工哀史』で義憤を滾らそうと思ったのですが、意外と何だか住めば都の楽しさも端々から伺えて、人間はどんな環境でも順応していけるもんだなあとしみじみ。ぶっちゃけ昨今のブラック企業の方がよっぽどえげつない・・・。小林多喜二の『蟹工船』なんかと違って純然たるルポ、しかも文才の殆どない半素人の筆になるので今となっては文学的価値は皆無。延々と出来の悪い現状レポートを読まされてる気分になってきます。オルグの為の啓発の書と思うにしても、著者が「意識の低い」女工たちを心の底から軽蔑しきってるのが衣の下からのぞきまくってるので、これじゃあ当事者たちの問題意識を渙発なんかできるわきゃあありません。何故日本の社会主義者たちが失敗したかの反面教科書にはいいんじゃないでしょうか。日本人ほど理屈をこねる奴らを嫌う民族はいませんよ。

あきらめることを知らないで

 一読の感想として、「ああ介護業界とそっくり」と思ってしまった感想は正しいのかどうなのか。女性優位、学歴不要、低賃金、そして経営陣や社会から押し付けられる綺麗事な職業意識と並べ立てれば案外間違ってないような気がします。半世紀の先には『介護職哀史』が社会主義の教科書になってんでしょうか。それはそれで読んでみたい気がするなあ。

帰って来た今日の一行知識

サボるの語源はサボタージュ
紡績工場発の隠語で他にも不平不満の意で「デモクラ」ってのがあったみたいです。当時の無産階級にどれだけ社会主義者が食指を伸ばしていたかが分かりますね。そりゃあ弾圧もしたくなるわけだ。

*1:代表作:『工場』・『奴隷』他。