脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『王妃の館』

http://hamusoku.com/archives/6180498.html
子供は正直。


 スケジュール帳を開いたらば、会議→飲み会→職員旅行→遅番→会議→飲み会→会議→飲み会の嫌がらせのような今後一週間の予定が目に飛び込んできました。私は生きて次回更新を迎えることができるでしょうか?

SRWZⅡ破界篇進捗

  • 4周目第32話「あばよ、ダチ公…」ダイガンザン奪取。トップエース:クロウ=ブルースト@ブラスタ。

王妃の館〈上〉

王妃の館〈上〉

王妃の館〈下〉

王妃の館〈下〉

s_himaedaをフォローしましょう

寂しくないよ誇らしく微笑む月を見つめてる

 「ヒトラーもロックフェラーすらも宿泊を断られたぶっちぎりの名門ホテル『王妃の館』。そんな知る人ぞ知る高嶺の花に泊まってみませんか」を惹句に用いる怪しげなツアーが二つ。片や7泊8日150万の超お大尽旅行、片や同じく19万8000円の格安ツアー。昼と夜で同じ部屋を秘密裡に共有なんて離れ業を為さんとするこの無謀な企画は無事成功するのか?


 浅田次郎の送る人情コメディー。プリズンホテルと日輪の遺産のあいの子な感じの構成。前半の二組のツアー客の織りなすドタバタコメディーが、だんだん王妃の館の成り立ちに迫るプティ・ルイとルイ14世の物語に浸食されておざなりになっていく様は実にいつもの浅田次郎。最後も収集つかなくなってハッピーエンドなら文句ないだろって無理矢理大団円にしたのが見え見えでちょっと苦笑い。その分、中世フランス編の力技の感動は見事の一語。史実のルイ14世の縁戚関係を知らず、家族や地域の情より俗世の栄達を重視してしまう私的には完全にすかされた感じの結末ではありましたが。
 直木賞受賞の興奮と神がかりも醒め通常運行に戻り始めたころの浅田作品。一時の勢いこそありませんが、時代いう名の気まぐれな女神の授けた奇跡を見事自分の実力に昇華した本物の小説家の剛腕を堪能できますよ。

闇の向こう愛しいあなたが泣いてる

 旅行の楽しみの9割が何もすることのない長距離移動時と旅館での読書か散歩か痛飲しながらの友人とのバカ話という私にとっては、正直高い金だして海外まで行く理由があまりよく理解できません。海外行くと人生観変わるよとはよく言われますが、現地の人とのコミュニケーションなんて苦行に挑戦する元気も実力もない身としては、そんなの無理です。とか言いようがありません。わざわざ盲が近づいて象を撫でるよりは、遠くからしっかりと二つの眼で見据えることの方が重要だと思うのは、読書狂の戯言でしょうか。
 

舞-HiME OPテーマ Shining Days

舞-HiME OPテーマ Shining Days

帰ってきた今日の一行知識

ナポレオンは凱旋門を生きてくぐることはできなかった
凱旋門の完成はナポレオン死後15年後の1836年。ナポレオンが凱旋門をくぐれたのはパリに改葬なった1840年のこと。ちなみにこの「凱旋」によってパリ市民のナポレオンへの再評価が高まり、ナポレオン3世による第二帝政の復活へとつながりました。なんか、ラノベの一本でも書きたくなるいい話ですね。