脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『秀吉〜夢を超えた男 上』

ドルジ速報:ああ、こいつ嫌いやわぁってやつの特徴
常識であれ信仰であれ権威であれ、自分の信念の無謬を疑おうとしない奴。知性とは万物への懐疑と同義と私は信じます。


 やっちまった第二段。会社の暑気払いの大宴会で「ハレ晴レユカイ」をうろ覚えで歌ってるところに乱入してしまいました。その前の「マジンガーZ」熱唱には耐えれたのになー。酒の勢いは恐ろしかとです。


SRWZⅡ破界篇進捗

  • 3周目第49話「虹」インペリウム襲撃。トップエース:クロウ=ブルースト@ブラスタ。

s_himaedaをフォローしましょう

限りのない未来に届くように数えきれないあきらめから旅立つ

 食い詰め百姓が村をでた。動乱の世間に万が一の立身の可能性を求めて。そんな彼が針売りと松下家家臣を経て転がり込んだのは尾張の大うつけ織田信長のところ。如才のなさと人あしらいの上手さで徐々に頭角を顕す彼のささやかな夢は何処まで大きくなるのか?これは後の太閤秀吉の若き日の物語である。


 マイフェイバリット大河『秀吉』の原作小説。上巻は木下村出奔から信長の「天下布武」まで。下働き*1から使い捨て実働要員*2を経て、バイトリーダー*3、主任そして支店長*4へと駆け上がる順調な出世街道が描かれます。そのご都合主義的な順調さはまるで『島耕作』(女抜き)を読んでるかのよう。サラリーマンたる者これに憧れない奴はいないでしょう。
 そんな感じで、歴史ものというよりはサラリーマン出世譚(戦国篇)って趣きなので、煌びやかな合戦絵巻とは無縁ですのでそっちがお好きな人はご注意を。脇役で目立ってるのは弟の小一郎、川並衆の蜂須賀小六、上長の丹羽長秀辺り。両兵衛とか利休三成なんかの派手目なところはまだ先のお話。全体的に秀吉の孤軍奮闘が光るので上記の通り我が身に置き換えて、雇われ人の悲哀と栄光を噛みしめましょう。

光をあたえてやり方はわからないけど

 リーマンショック東日本大震災で閉塞感漂う現代日本。このまま百年の倦怠へと沈みゆく運命なのでしょうか。秀吉のような奇跡の立身出世譚は最早絵空事にしても虚しい夢物語なのでしょうが、20年後とかの最悪なタイミングで戦国乱世が訪れて、自分が旧世代として蹴落とされる側に回るのだけは避けたいものです。その為にも平成の信長さん早いところお出ましくださいましな。もうそろそろ我ら新世代と嘯くのも辛くなってきました。

無限のリヴァイアス

無限のリヴァイアス

帰ってきた今日の一行知識

信長の幸若舞のレパートリーは敦盛オンリー
普段から愛謡するほど敦盛の世界観が身に染み込んでいたと思うべきか、桶狭間の時も単なる自棄糞ノープランだったと見るべきか評価に悩みますね。

*1:草履取り

*2:足軽

*3:足軽

*4:墨俣城