脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『第二次世界大戦〜ヒトラーの戦い 第10巻 ヒトラー爆殺未遂』

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1612310.html
東京で余震に遭遇してちょっぴりビビったのを目撃されてえらく馬鹿にされた身としてはあまり笑えません。慣れは重要です。まあここ一ヶ月の東日本の慣れっぷりは最早解脱に近い気もしますが。


 遂に東京上陸。ここは夢見た楽園か、それとも人面獣心の修羅場か。

The two strong

第二次世界大戦 Second World War
 西暦1939.9-'45.8。独・伊・日本を中心とした枢軸国と英・米・仏を中心とした連合国の間に生じた世界的規模の戦争。一般に前者が全体主義ファシズム国家、後者が自由主義・民主主義国家と規定される。社会主義国家のソ連は後者の側から参戦した。
 1939.9ドイツが東方への領土拡大要求からポーランドに侵攻、英仏の対独宣戦により始まった。当初優勢であったドイツは、ソ連の反攻、アメリカの参戦により次第に後退を余儀なくされた。一方、ドイツと同盟を結んでいた日本は'41.12アメリカに宣戦、太平洋戦争が始まり、大規模な世界大戦となった。ドイツは'45.5、日本は'45.8降伏し、大戦が終結した。(『西洋の歴史基礎用語集 近現代編』より引用)

 バグラチオン作戦発動からパリ解放までのドイツの連敗街道驀進記。もうナチスの敗因だのヒトラーの失策だのの分析弾劾の次元を超え、平家物語的な滅び行く者たちへの鎮魂歌って趣を呈しています。ドイツ内部でも七月二十日事件勃発によるヒトラーの猜疑心の増大が頂点に達し、末期状態の組織の必須スキル内紛の嵐が発動しており、涙なくては読めません。そんな、死に体のナチスドイツと比べて元気なのは、西部戦線の連合国軍首脳陣。イギリスのプライドにばかり固執する典型的ジョンブルなモンゴメリー将軍に、猪突猛進の単純馬鹿なこれまた典型的なヤンキーのパットン将軍、更に、フランス解放の英雄たらんと一切空気を読まずに暴走する自己中フランス人ド・ゴール将軍と役者が揃っています。超問題児学級の担任を任せられた、連合軍西部方面軍司令官アイゼンハワー将軍の咽び泣きが今にも聞こえてきそうです。こうやって見ると、さんざ傲慢だなんだと罵られる世界の警察のアメリカさまですが、意外と折衝取りまとめ役にはまだ向いているのかもしれませんね。

Faith

 避けられえぬ破滅は最早間近に迫っているのは最早誰の目にも明らかなのに、当事者たちだけが九回裏二死からの満塁本塁打量産での大逆転を信じている。というのは、世の常態ですが、破滅へのエスカレーターは神風やV1ロケット程度で止められるほど甘くはありません。そうならないためにも、勝負かけるときは引き際と落としどころをきちんと設定するようにしなければいけませんね。そうは言いつつも、そんなものが見えなくなるからこその鉄火場なんでしょうがね。自分のってるエスカレーターの行き先が絶望でないことだけを願うばかりです。

スーパーロボット大戦A PORTABLE

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帰ってきた今日の一行知識

パリは本来解放される予定はなかった
太平洋戦争における大陸方面と同じ理由でガン無視の予定が、パリ市民の蜂起とド・ゴールの暴走とでしぶしぶ寄り道を余儀なくされた模様。パリジャンの自分の街こそ世界の中心って傲慢は昨日今日のものじゃなかったんですね。