脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

最強○×計画と歴代主税局長と明六社について

http://guideline.livedoor.biz/archives/51115308.html
つくづく鷲宮町はいいプランナーに恵まれています。名も知られぬ勇者よ、今こそ名乗り出て全国のシャッター街の救世主となるべき時です。


 中庭手入れせずに放置してたら、いつの間にか秋の虫の楽園になってました。ああ、やかましい。

熱い予感するさだめのキーワード

貴方様に捧げます

最強○×計画pt2 - 脱積読宣言

最強○×計画
TVアニメーションすもももももも〜地上最強のヨメ〜』1stオープニング主題歌。
唄:MOSAIC. WAV、作詞:金杉はじめ*1・柏森進*2、作編曲:柏森進。
初出:『最強○×計画』(2006.10.25)
収録音源:『最強○×計画』、『Amusement Pack MOSAIC. WAV』

  ♪子作りしましょ!
の衝撃的なフレーズで始まる怪曲「最強○×計画」のサビのラストフレーズ。
 み〜この甘い歌声とペカペカ脳天気に明るく賑やかなメロディに原作の思想を過不足なく表した秀逸な歌詞のトリニティが魅力な良曲ですが、直球過ぎる歌詞が祟ってか、世間的には余り高い評価を得ていません。電波ソングとしては珠玉の名曲「レッツゴー!陰陽師」の流布と時期がかぶったのも痛恨でした。それにしたって過小評価が過ぎるんじゃないかと思うのですが、コミックソングと見なくたって十二分な名曲だとは個人的に思うのですが。日本人はもう少し明るい下ネタにもう少し寛容になってもいいんじゃないでしょうか。*3


TVアニメ「すもももももも」OP主題歌 最強○×計画

TVアニメ「すもももももも」OP主題歌 最強○×計画

歴代主税局長

孤独のRunaway - 脱積読宣言

主税局
 我が国の財務省*4に置かれた6つの内局の一つ*5。広く全ての租税(関税、とん税及び特別とん税を除く)に関する制度の調査・企画・立案、租税収入の見積・決算の調査、税理士に関する制度の調査・企画・立案、酒類業組合等に関する制度の調査・企画・立案、地方公共団体の歳入に関すること(地方債に関するものを除く)を司る*6
 総務課・調査課・税制第一課・税制第二課・税制第三課・国際租税課に分けられる*7。税制第一課は所得税法人税をはじめとする直接国税*8、税制第二課は消費税・酒税をはじめとする間接国税*9、税制第三課は相続税地価税等の財産課税、国税通則法国税徴収法、犯則取締り、地方税等を*10、そして国際租税課は外国との間の租税協定(租税条約)の企画立案・対外税制を担当する*11。これらの租税法規の執行面を行うのが財務省の外局である国税庁である*12
 なお、東京都庁の部局の一つとして主税局と呼ばれるものがあり、都税に関する事項を司っている。(『新行政法辞典』)

歴代
1代々。世々。累世。
2世を経過する。
(『大漢語林』より引用)

 
 結局一覧表見つけられなかったので、抜けとか日付の間違いは多そうですが、以下戦後の財務省(2001.1.6以前は大蔵省)主税局長一覧。

  • 池田勇人(1945.2.28〜'47.2.6)
  • 前尾繁三郎(〜'47.12.29)
  • 平田敬一郎(〜'52.12.27)
  • 渡辺喜久造(〜'56.7.6)
  • 原純夫(〜'60.4.12)
  • 村山達雄(〜'63.4.22)
  • 泉美之松(〜'65.11.16)
  • 塩崎潤(〜'67.11.7)
  • 吉国次郎(〜'69.8.6)
  • 細見卓(〜'71.6.1)
  • 高木文雄('71.6.15〜'74.6.26)*13
  • 中橋敬二郎(〜'75.7.8)
  • 大倉真隆(〜'78.6.17)
  • 高橋元(〜'81.6.26)
  • 福田幸弘(〜'82.6.1)
  • 梅沢節男(〜'85.6.10)
  • 水野勝(〜'88.12.27)
  • 尾崎護(〜'91.6.11)
  • 濱本英輔(〜'93.6.25)
  • 小川是(〜'95.5.27)
  • 薄井信明(〜'98.1.31)
  • 尾原榮夫(〜2001.7.10)
  • 大武健一郎(〜'04.7.2)
  • 福田進(〜'06.7.28)
  • 石井道遠(〜'07.7.10)
  • 加藤治彦('07.7.10〜)

 と、頭二人の超ビッグネームを除けば、税制運営に関わる基幹業務の長の割には、あまり有名人はいません。他には福田赳夫・竹下・宇野の下で三度にわたって蔵相を勤めた村山達雄塩崎恭久官房長官のお父さんで経済企画庁長官を勤めた塩崎潤位でしょうか。変り種では、現在千葉ロッテマリーンズの社長の濱崎英輔なんてのもいます。最近の事例を見るに、この職を一応無事に勤めあげれば次は国税局長官に横滑りして、そのまま天下りが、規定コースのようです。
 しかし、改めて事例を見るに、如何に霞ヶ関は適材適所と程遠い人事しているかがうかがえます。やはり、現在の山門はここですね。望む現代の織田信長

大蔵省主税局 (講談社文庫)

大蔵省主税局 (講談社文庫)

明六社

incl. - 脱積読宣言

明六社
 啓蒙思想家の結社。1873森有礼*14西村茂樹*15と発起し、'74明六社制規を制定。創立社員は他に、加藤弘之*16杉亨二*17津田真道*18中村正直*19西周*20福沢諭吉*21箕作秋坪*22箕作麟祥*23。同志の集会、意見の交換により「知を広め、識を明にする」ことを制規に掲げる。毎月2回集会し、演説会を開催、「明六雑誌」を発行。民撰議員設立論などの論争を提起する。'75讒謗律・新聞紙条例の公布、官吏が政務事項を新聞雑誌に掲載することの禁止を機に、'75.11「明六雑誌」が停刊、事実上の活動停止となる。(『岩波日本史辞典』より引用)

 森有礼福沢諭吉津田真道、ついでに西周と西洋かぶれの代名詞のようないけ好かない連中が東京の超高級西洋レストラン精養軒を根拠に立ち上げた日本初の「学会」。洋行帰りの森有礼が西洋の学会に憧れて、その日本版を作ろうとしたのがこれ。という訳で、どうも当初は質実剛健で真面目な研究会を作ろうとしていたようですが、目立ちたがりの福沢諭吉あたりの煽動で、『明六雑誌』なんていう機関紙をだす言論機関になってしまったようです。
 その最後に関しても、讒謗律・新聞紙条例による弾圧で潰されたというのが通説になっていますが、元々内包していた方向性の違いという対立が、同法制定で火を噴いただけのようです。その歴史的意義を矮小化するつもりはありませんが、反政府色彩を帯びた組織というだけで、必要以上に持ち上げる現在の風潮は流石にどうかと思います。

明六社 (講談社学術文庫)

明六社 (講談社学術文庫)

あなた見守ってね光り届け草を分けて道を照らして

 上記にもありますが、歴代の主税局長の経歴を見るだに、如何に日本の官僚組織が硬直腐敗し切っているかがうかがえます。いけ好かないですが、やはり明六社のような、物言う言論機関というのは必要なのかもしれませんね。第三の権力が機能不全に陥っている現在。早急な新たなる言論システムの再構築が急がれます。すべてを貴方様に捧げますと言いたくなるような英雄の何処かにいないものでしょうか。

みんなのテレビ・ジェネレーション アニメ歌年鑑1989年

みんなのテレビ・ジェネレーション アニメ歌年鑑1989年

帰ってきた今日の一行知識

福沢諭吉が成功させるまで、speechを日本語で行うのは不可能だと信じられていた
考えてみれば、英語で俳句作るようなものですもんね。日本人が演説下手なわけだ。

*1:代表作:「GO! GO!ウエイトレス」、「キュン・キュン・パニック」、「NA NA IRO」他。

*2:MOSAIC. WAVキーボード。Sham. Studio所属。代表作:「がちゃがちゃきゅ〜っと・ふぃぎゅ@メイト」・「片道きゃっちぼーる」(作詞曲)、「キュン・キュン・パニック」(作編曲)他。

*3:SOSならだいじょーぶ - 脱積読宣言より転載。

*4:国家行政組織法第3条2項「行政組織のため置かれる国の行政機関は、省、委員会及び庁とし、その設置及び廃止は、別に法律の定めるところによる」、同4項「第2項の国の行政機関として置かれるものは、別表第1にこれを掲げる。」

*5:財務省組織令第2条「本省に、大臣官房及び次の五局を置く。主計局・主税局・関税局・理財局・国際局」

*6:財務省組織令第5条「主税局は次に掲げる事務をつかさどる。一、租税(関税、とん税及び特別とん税を除く)の企画・立案に関すること。二、租税の収入の見積り及び決算の調査に関すること。三、税理士の制度の企画及び立案に関すること。四、酒税の保全に関する制度の企画及び立案に関すること。五、国の財務の統括の立場から地方公共団体の歳入に関する事務を行うこと(地方債に関するものを除く)」

*7:財務省組織令第30条「主税局に次の六課を置く。総務課・調査課・税制第一課・税制第二課・税制第三課・国際租税課」

*8:財務省組織令第33条「税制第一課は、直接国税に関する制度の企画及び立案に関する事務(税制第三課及び国際租税課の所掌に属するものを除く)をつかさどる。」

*9:財務省組織令第34条「税制第二課は、次に掲げる事務をつかさどる。一、間接国税に関する制度の企画及び立案に関すること(税制第三課の所掌に属するものを除く。)。二、酒税の保全に関する制度の企画及び立案に関すること」

*10:財務省組織令第35条「税制第三課は、次に掲げる事務をつかさどる。一、相続税贈与税地価税及び登録免許税に関する制度の企画及び立案に関すること。二、国税通則及び内国税の徴収一般に関する制度の企画及び立案に関すること。三、内国税に関する犯則の取締りに関する制度の企画及び立案に関すること。四、地方税地方交付税及び地方譲与税の制度に関する制度に関すること。五、地方公共団体の歳入の調査を行うこと(地方債に関するものを除く。)。」

*11:財務省組織令第36条「国際租税課は、次に掲げる事務をつかさどる。一、外国との租税に関する協定の企画及び立案に関すること。二、所得税及び法人税に関する制度のうち、非永住者、非居住者及び外国法人の有する国内源泉所得、外国税額の控除並びに国外との関連者との取引に関わるものの企画及び立案に関すること」

*12:国家行政組織法第3条3項「省は、内閣の統轄の下に行政事務をつかさどる機関として置かれるものとし、委員会及び庁は、省に、その外局として置かれるものとする」、財務省設置法第18条1項「国家行政組織法第三条第二項の規定に基づいて、財務省に、国税庁を置く」

*13:'71.6.1-15は吉田太郎一が局長代理

*14:第1次伊藤内閣文部大臣。子爵。父有恕。明治の六大教育家が一。学位令を制定するなど、近代教育制度の整備に尽力するも、急進的な洋化政策を憎まれ、明治憲法発布と同時に暗殺。

*15:宮内省御用掛。父芳郁。旧名:芳在。佐久間象山に師事。戦前の徳育教育の基礎を築く。

*16:第2代帝国大学総長。男爵。父正照、母錫子。哲学館の三恩人が一。啓蒙思想から後社会進化論に傾倒。

*17:統計院大書記官。従四位勲二等瑞宝章。旧名:純道。「日本統計学の祖」として国勢調査の開始に尽力。

*18:初代衆議院副議長。幕府初の留学生として、帰国後司法・外務に辣腕を揮う。

*19:静岡学問所教授。明治の六大教育家が一。啓蒙思想普及に尽力。代表作:『西国立志篇』・『自由之理』(訳書)他。

*20:第2・4代東京学士会院会長。男爵。父時義。五箇条の御誓文軍人勅諭などの草案を作成。数多くの哲学・科学用語を考案、日本近代学術の基礎を築く。

*21:東京学士会院初代会長。父百助、母於順。緒方洪庵に師事。明治の六大教育家が一。慶応義塾の創設者。洋行帰りの豊富な知識で明治初期の民権派オピニオンリーダーとなる。代表作:『学問のすすめ』、『文明論之概略』、『福翁自伝』他。

*22:蕃書調所教授手伝。父菊池文理。岳父に箕作阮甫蘭学の名門箕作家の跡取りとして名を成す。

*23:外国奉行支配翻訳御用頭取。男爵。父省吾、母しん。祖父に阮甫。弟子に中江兆民。フランスに留学し、日本民法の基礎を築いた。