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モノリスは日本にあった!
レッツインフルエンザ?このクソ忙しい時に泣きそうです。
せまるニック・オブ・タイム―フルメタル・パニック! 10(富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 賀東招二,四季童子
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/02/20
- メディア: 文庫
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真昼の月を追い越して昨日とは違う世界へ
一度は壊滅の憂き目に遭ったミスリルが新たなる剣レーバテインを得て逆襲の反転攻勢へ。一方のアマルガムはレナードの負傷を機に粛軍が行われ、一個の生命体としての純化を進める。両陣営共に後戻りの効かぬ最終局面に足を踏み入れ、遂にウィスパードの秘密とレナードの野望が明らかに!
前回の引きから考えれば、新たなる力魔剣レーバテイン大活躍!となりそうなもんですがそうはいかないのがフルメタ流。主人公の快刀乱麻の大暴れはさておいて、広げまくった伏線の回収モード。スパロボ風味が薄味な代わりにSFテイストは抜群。待ちに待ったウィスパード他の怒涛の伏線消化は否が応にもクライマックスへの期待を掻きてます。特に初期からばら撒かれた伏線を全て収束させつつ解きほぐされるウィスパードの謎はもう燃えざるを得ません。こういうメタフィクション系の世界観は個人的にド真ん中ストライクです。本気で宗介の影薄いのなんて無問題。
さて、べた褒めモードは終了して最後に一くさし。ミリタリー描写の暴走は巻を増すごとに酷くなる一方で正直鬱陶しいことこの上なし。背中に死亡フラグをハリネズミのように立てまくって散っていくキャラが約一名いるのですが、その煽りが露骨過ぎて、最終決戦の結末が読め安すぎるのがちと興ざめ。折角のべたながらも荘厳でカッコいい散りざまを堪能するのにいらん邪念が入ってしまいます。
とは言えそんな欠点は微々たるもの。遠くないグランドフィナーレに向けての盛り上がりは最近の沈滞ムードを吹き飛ばすに充分。切ってしまった人も帰還をお勧めします。
やがて降りそそぐ未来で新しい君の笑顔に出会えますように
大義の為に袂分かったかっての恩師とにラスボス化したヒロイン。もうこれに燃えなくて何に燃えるのかって言わんばかりの敵方の豪華な布陣は最高のクライマックスと大団円を予感させます。次でラストとのことですが、どうせ分量オーバーで上下巻に分かれるとして、完結まで後約二年。このままの勢いできっちり落としてもらいたいものです。期待してもいいですか?
- アーティスト: 下川みくに
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/08/18
- メディア: CD
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