『クレヨンしんちゃん映画大全』

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我らが広島・京都からはそれぞれ大竹・京田辺が入賞。全体的に衛星都市が高評価の模様。個人的には本屋の少ない郊外都市は嫌いです。

　会議と飲み会続きでグロッキー気味。何も纏めてやらなくても。

クレヨンしんちゃん映画大全―野原しんのすけザ・ムービー全仕事

今だから今だから言える『ありがとう』

1993.7.24『映画　クレヨンしんちゃん〜アクション仮面VSハイグレ魔王〜』から『映画　クレヨンしんちゃん〜嵐を呼ぶアッパレ！戦国大合戦〜』までのクレしん映画十年の歩みを製作者・出演者への綿密な取材と、各界のクレしんファンが熱い想いをぶつけたコラムで綴った解説書。大人は勿論子供も楽しめる奇跡のクレしんワールドへようこそ。

　クレヨンしんちゃんの魅力を気鋭の作家陣が全身全霊大真面目に語ったコラムがともかく絶品の一冊。特に『トリビアの泉』で堕落する直前の脂の乗り切った時期の唐沢俊一が書いているのが個人的にポイント大です。他にも緻密な設定画集や出演声優インタビューなど初心者からコアなマニアまで楽しめる一冊ではないでしょうか。これを読んでもう一度、クレヨンしんちゃんの魅力を再確認しようではありませんか。

いつまでもいつまでも元気でいてね

　彼方では「子供に見せたくない番組」上位常連、此方では「文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞」受賞。と毀誉褒貶甚だしいクレヨンしんちゃんですが、原恵一監督時代の映画作品は全盛時のドラえもん映画に匹敵する出来栄えだと思われます。特に正統派特撮アニメ『爆発！温泉大決戦』、21世紀の幕開けを飾るに相応しいノスタルジックな名作『嵐を呼ぶモーレツ！オトナ帝国の逆襲』、映像化された中で最も時代考証の正確とまで言われる『嵐を呼ぶアッパレ！戦国大合戦』は必見です。子供向けを言い訳にせず、大人向けの無駄に難解なテツガクに逃げない、「正統派」のアニメがここにあります。皆さんも是非一度世界に誇る日本アニメの真髄をご堪能下さい。

元気でいてね

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