脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

それ行けカープと機動戦士Ζガンダムと山月記について

痛いニュース(ノ∀`) : 【中国】「北京にシンデレラ城たてたよ!ドナルドもいるよ!許可取ってないけど」 - ライブドアブログ
これぞ大陸クォリティ。朝鮮民族とはスケールが違います。


 久々に帰省。新井のレプリカユニフォームが転がってたので、ぱくって帰ろうと思ったら、Sサイズでした。ついでに無理クリ袖通してるところを持ち主(妹)に見つかってえらく怒らえました。まる。

それは何より強い祈りの言葉なの 無限のenergy呼びさます

空を泳げと天もまた胸を開く

空を泳げと天もまた胸を開く - 脱積読宣言

それ行けカープ〜若き鯉たち
歌:塩見大治郎
作詞:有馬三恵子*1、作編曲:宮崎尚志*2
歌詞はこちら
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 ♪カープカープカープ、広島。広島カープ
この歌を唄えない奴を広島人とは認めません。

戯言はさておき、真宗門徒自民党支持の典型的広島家庭に生まれた私、当然の如く贔屓のプロ野球チームは地元広島です。ってゆーか、それ以外の選択肢がありえませんでした。だから、京都に来てから「何処応援してる?」の質問が新鮮で新鮮で。
 閑話休題。この歌はどんな曲より望郷の想いを掻き立て、幼かりし頃見たカープ黄金時代の雄姿が目蓋に蘇ります。優勝から遠く離れた今聞くと、泣きたくなるような歌詞もちらほらありますが、いつの日かもう一度、この歌を胸を張って唄える日が来る事を心より願っております。

それ行けカープ(若き鯉たち)

それ行けカープ(若き鯉たち)

機動戦士Ζガンダム

Over the Rainbow - 脱積読宣言

機動戦士Ζガンダム
1985.3.2〜'86.2.22 毎週土曜17:30〜18:00テレビ朝日系列にて放送
原案:矢立肇、制作:日本サンライズ*3 製作:名古屋テレビ創通エージェンシー日本サンライズ
監督:富野由悠季*4、プロデューサー:森山芤・大西邦明・内田健二、キャラクターデザイン:安彦良和*5、メカデザイン:大河原邦男*6藤田一己*7、音楽:三枝成章*8 音響監督:藤野貞義*9 
メインキャスト
カミーユ=ビダン:飛田展男*10、ファ=ユイリィ:松岡美幸*11、クワトロ=バジーナ:池田秀一*12、ジェリド=メサ:井上和彦*13、パプテマス=シロッコ島田敏*14 

「遊びでやってるんじゃないんだよー」byカミーユ・ビダン
SDガンダムブームに乗ってΖΖとセットでよく再放送が流れていたのを思い出します。それもあって、我々の世代ではおそらく一番人気ではないかと思われるガンダムシリーズ。作画の酷すぎるファースト、迷走の極みΖΖ、黒富野全開のV、キングオブイロモノG、女性向けW、末期症状Xと並べ上げると、Ζ独り勝ちの現状もよく分かる気がしますが、個人的にはどうもこのシリーズは好きになれません。筋が通っているようで、テーマの腰が落ち着かない展開に、中途半端な政治陰謀劇とありきたりなラブロマンス、とどめは監督がやる気なくしたとしか思えない投げ遣りなクライマックス。作品としての完成度は決して高いとは思えません。語り口の下手糞さとほぼ同義の難解さを「大人も見れる」アニメと喧伝してしまうのはいかがなものでしょうか。だからガンヲタは嫌いです。

己の珠に非ざることを惧れるが故に

いざ行け!文士軍団 - 脱積読宣言

山月記
中島敦*15作の短編小説。初出は『文学界』(昭和十七(1942)年二月刊)。初版は『光と風と夢』(昭和十七(’42)年七月 筑摩書房刊)。中国唐代の伝奇「人虎伝」を材源としている(『日本現代小説大事典』より引用)

 夭折の天才中島敦の代表作。皆さんも教科書で一度は読んだ事があるのではないでしょう。適度な長さと簡潔にして複雑玄妙な味わいの漢文調の文章。今の作家には決して書けぬ擬古文の理想系と言ってしまってもいいのではないでしょうか。

山月記・李陵 他九篇 (岩波文庫)

山月記・李陵 他九篇 (岩波文庫)

ああ傷つけあう前にできること探してPlease

昨今頓に社会問題化しつつあるニートの増加。己の珠に非ざるを惧れるが故に、自身を珠に磨き上げる機会すら放棄してしまう。何と愚かしくも悲しい選択でしょうか。しかし、幸か不幸か、私には彼らの気持ちが痛いほど分かります。*16今の挫折に極度に非寛容な社会においては、一度落伍して負け組のレッテルを貼られてしまうくらいならば、無限に広がる未来の希望を大事に取っておく方が賢明なことに思えてしまうのです。ニート達に非がないとは言いません。しかし、ほぼ一本道の社会システムが彼らを量産しているのは間違いないでしょう。
 格差社会反対なんて、民主党その他木端政党のような戯言は言いたくありません。しかし、一度や二度の蹉跌で今後の人生の大半が決定付けられる今の日本のような社会が健全だとは決して思いません。能力とやる気さえあれば、横道から本線に復帰の容易な社会こそが健全な社会だと私は考えます。一度の絶望も知らないお坊ちゃんを勝ち組と崇めていては、機動戦士Ζガンダムに出てきたティターンズのような、傲岸不遜で融通の利かないエリート集団の跳梁を許すことに繋がりかねません。空を泳げと天もまた胸を開いてくれていると思えるような、敗残者に優しい社会の構築を麻生次期首相には願いたいものです。以上、負け犬の遠吠えでした。


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*1:代表作:「17才」「君からお行きよ」「とびだせ初恋」他。

*2:多摩美術大学客員教授。代表作:「コカ・コーラの歌」(作曲)、『ニュースセンター9時』『ワン・ツゥ・ドン』(音楽)他。

*3:サンライズ

*4:代表作:『伝説巨神イデオン』、『無敵鋼人ダイターン3』、『リーンの翼』他

*5:代表作:『勇者ライディーン』、『超電磁ロボ コンバトラーV』、『無敵超人ザンボット3』他。

*6:代表作:『科学忍者隊ガッチャマン』、『ヤッターマン』、『勇者王ガオガイガー』他。

*7:代表作:『装甲騎兵ボトムズ〜青の騎兵ベルゼルガ物語』、『ブロウニング』、『勇者王ガオガイガーFINAL』他。

*8:三枝成彰。代表作:『太平記』。『Jr.バタフライ』(オペラ)、「川よとわに美しく」(合唱組曲)他

*9:代表作:『スレイヤーズ』、『魔神英雄伝ワタル』、『幕末機関説いろはにほへと』他。

*10:アーツビジョン所属。代表作:丸尾スエ夫(『ちびまる子ちゃん』)、004アルベルト=ハインリヒ(『サイボーグ009』(2001))、ウルベ=イシカワ(『機動武闘伝Gガンダム』)他。

*11:松岡ミユキ劇団青年座所属。

*12:俳協所属。代表作:赤髪のシャンクス(『ONE PIECE』)、比古清十郎(『るろうに剣心明治剣客浪漫譚〜』)、ギルバート=デュランダル(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』他。

*13:B-Box所属。代表作:009島村ジョー(『サイボーグ009』(1979))、山岡士郎(『美味しんぼ』)、ナレーション(『世界まる見え!テレビ特捜部』)他

*14:青二プロダクション所属。代表作:ユダ(『北斗の拳』)、中嶋剣(『逮捕しちゃうぞ』)、ヘムヘム(2代目)(『忍たま乱太郎』)他

*15:代表作:「李陵」、「名人伝」、「斗南先生」他。

*16:「同類なんだから当然だろ」ってつっこみは黙殺します。