脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

コブラと香山リカと学習院大学について

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真面目で謙虚で誠実な善人はんでは金持ちにはなれしまへん。


 枕を考えるのも楽じゃなひ。

もゆる火の 火中に死にて また生まるる 不死鳥のごと

コブラ

Alive A life - 脱積読宣言

コブラCobra)
 コブラ科の蛇の総称。特に、攻撃の際、体の前部を直立させて頭巾(フード)を広げ威嚇する種類を指す。アジア・アフリカ・オーストラリアに分布。最大の毒蛇キングコブラや頭巾に眼鏡模様インドコブラ(メガネヘビ)など。(『広辞苑 第五版』より引用)

 国産のマムシやハブを差し置いて、毒蛇の代名詞となっているコブラですが、日本には生息していません。それがこれほどの知名度を獲得したのは、中国南西部や台湾で最もポピュラーなタイワンコブラ*1や、何より「レッドスネークカモン」の影響が強いのではないのでしょうか。マムシやハブは地味で、他の無毒の蛇との見分けもつけにくいですしね。特徴的なフードで一目で毒蛇と認識できるコブラの方が、カリカチュアしやすくて便利だったのではないでしょうか。
 生息地が南方に偏っているせいで神話伝承への登場はあまり聞きませんが、アステカの翼持つ蛇「ケツアルカトル」は明らかにコブラがモチーフでしょう。


ヘビ大図鑑―驚くべきヘビの世界

ヘビ大図鑑―驚くべきヘビの世界

香山リカ

エマの脱走 - 脱積読宣言

香山リカ
 昭和三十五(1960)年〜。精神科医。【帝塚山学院大学教授。】北海道札幌市生まれ。東京医科大学卒。北海道大学医学部精神医学専攻卒。学生時代より雑誌等に寄稿。その後も臨床経験を生かして、新聞・雑誌で社会批評・文化批評・書評なども手がけ、現代人の「心の病」について洞察を続けている。専門は精神病理学だが、テレビゲームなどのサブカルチャーに関心を持つ。(『現代評論家人名事典 新訂第3版』より引用。【】内は管理人註)

 この文章を書く前に一冊くらい読んどいたろうと思って、図書館行ったら全部貸し出し中でやんの。大層な人気のようですね。日本の将来が憂えます。てなわけで、まともに読んでない段階での悪罵なので、今後掌返して信者になってしまう可能性が万に一つくらいはありえますのでご注意を。
 ミイラ取りがミイラになるのか、そもそも正気じゃ既知外の相手は出来ないのかは知りませんが、ちょっとならずアレな人が多い精神科医ですが、この人もご多分に漏れません。幼稚な決め付けと、無知で無恥な専門外の知ったかとで、悪名の絶えない御仁です。齊藤環といいこいつといい、精神科医ってのは天上天下唯我独尊な態度が非常に鼻につきます。こういうのがのさばる限り、精神病の地位向上は夢のまた夢のようです。

 とは言え、テレビなどで見るコメンテーターとして、難解な問題を簡単なキーワードで単純化卑俗化して喋る能力には端倪すべからざるものがあります。自分が槍玉に挙げているコイズミと全く同じ手法を用いているのは皮肉ですが。彼女を見ていると、私が師事した教授が呟いた「テレビに出てると、漏れなくバカになる」の言葉が身にしみます。一度分かりやすく喋るのに慣れてしまうと、二度と重厚な論文を書く能力を失ってしまうのでしょうか。自戒したいと思います。

学習院大学

亡国覚醒カタルシス - 脱積読宣言

学習院大学
 東京都豊島区目白にある私立の大学。弘化四(1847)年京都御所内に設立の学習所に始まる。明治十(1877)年東京神田に華族学校として再開され、昭和二十二(1947)年私立大学となる。同二十四年新制大学として発足。(『日本国語大辞典 第2版』より引用)

 王制復古の野心に燃える光格天皇の設立した学問所を祖に持つ大学で、最近はもっぱら皇族御用達の大学として有名です。
 反幕府の光格天皇が設立しただけあって、幕末には尊攘派の本拠地となり、真木和泉高杉晋作が教鞭を取る非常に武闘派な学問所だったようです。東京に移って華族の専門の大学になったあともそれは変わらず、三浦梧楼や乃木希典が院長となるなど、旧例墨守の武断的校風は維持されたようです。昭和天皇を除く皇族連がこぞって軍部よりの強硬派だったのはここら辺に原因があるのではないのでしょうか。GHQもこんなとこ見逃すなよ。
 戦後、一般に門戸は開かれましたが、卒業生を見る限り、今でも喧嘩上等のお上品なお坊ちゃまお嬢様の巣窟なのには変わりなさそうです。

 主な卒業生:麻生太郎亀井久興吉村昭塩野七生野田昌宏田中芳樹中津文彦新井恵美子・服部公一・オノ・ヨーコ・都倉俊一・鈴木結女宮崎駿黛りんたろう児玉清細川俊之仲本工事小倉久寛麻木久仁子他多数(斜字は中退)
 なんて濃い面子だ。

まなかひに 世界ををさめ 現実を 生きてし抜かん

 最近めっきりテレビを見なくなりました。忙しくなったというのも、ネットに嵌ったというのも原因には違いないでしょうが、コンテンツとしてのテレビ番組の劣化も間違いなくあるでしょう。香山リカ室井佑月倉田真由美などが、言わずもがなの知ったかを垂れ流す「報道番組」に価値を見出せるほど我々は暇ではありません。多少難解で退屈でも骨太な議論が出来、コブラのような毒を持つ麻生太郎氏のような人材が求められているのではないでしょうか。しかし、貴族階層なはずの学習院大学出身の人物が一番ラジカルな発言をする時の人。というのもなんだか笑えますね。やはり共産主義は貧乏人の学問なのでしょう。

 当サイトは麻生太郎氏(と前原誠司)を応援します。にしてもこのオチ何度目だ。

今日の一行知識

コブラは蛇使いの笛の音が聞こえない
高音域の笛の音は蛇の可聴域外の音なんだそうで。揺れる笛に反応して身をくゆらしているというのが現実みたいです。闘牛の牛*2と似てますね。

*1:中国語では眼鏡蛇

*2:牛は色盲なので、赤い色に反応しているわけではない。視界を妨げられると突進する性癖を利用しているだけ。