will〜地図にない場所〜 - 脱積読宣言
順序前後しますが、先にこちらの記事をお読み下さい。
オチなしの投げっぱなしジャーマンで終わる予定でしたが、「こいつ信じてやがる」と後ろ指指されるのが怖いんで、真面目に感想書きます。ヘタレと笑ってください。
- 作者: ハラルトシュテュンプケ,Harard Stumpke,日高敏隆,羽田節子
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1999/05/07
- メディア: 新書
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いつも夢だけ追いかけてた
1941年太平洋海に浮かぶハイアイアイ諸島で発見され、1957年の核実験に伴う地殻変動で、島ともに海に沈んだ鼻を異常発達させた幻の哺乳類を紹介する学術書。の体裁をとったジョーク本のはずが、余りの完成度の高さに生物学会に実在するか否かの議論を巻き起こしてしまった奇書。あなたも一緒に騙されてみませんか?意外と気持ちいいですよ。
存在することに価値がある典型の本。「嘘」だと言うことを先に知ってしまっていると、鼻行類の具体例は突飛過ぎて楽しめません。時代は下りますがせめて『the FUTURE is WILD』とか『AFTER MAN』位上手に嘘をついて欲しかったとこです。しかしながら、ディティールの凝り方は半端でなく、学名は愚か、参考文献まで捏造してやがります。理系の生物系の人ならパロディ本として十分楽しめるのではないでしょうか。にしてもこれだけの労力別んとこ使えよと思うのは、エスプリを解さぬ我等凡人の僻みでしょうか。
やがて辿り着いたEDENは 虹が見える景色なのに 何故か悲しくて
毎度のことですが、外人さんのこういう真面目に真剣にジョークに取り組む姿勢には頭が下がります。こういうのを見せ付けられると、お前らはまだ一等市民ではないと笑われてもしょうがないかなと感じてしまいます。やはりジョークを言う本人が半笑いだと興も削がれますよね。精進します。
しかし、この鼻行類はジョークで生まれた架空の生物だと分かっていても、知的好奇心がふつふつと刺激される、大変に面白い生物です。資料が少ない上、日本人にこの手のジョークが通じるか不安で、二の足を踏んでしまうのは分かるのですが、是非映像化してほしいものです。総天然色フルCGでぐりぐり動く鼻行類、考えただけでもわくわくしませんか?是非NHKには根性見せてもらいたいものです。実現してくれたら大人しく喜んで受信料払いますよ。苦情の電話は名誉の証です。悪名汚名も名声のうちと腹くくって下さい。
今日の一行知識
宮島の弥山の頂上には「神字日文」*1を解説する看板が堂々と立っている(2001年春確認)
田中上奏文といいシオン議定書といい、何でみんなあっさり信じるんでしょうね。真面目すぎるのも良くないようです。人間必要あってもなくても嘘をつきます。特に物書きなんて人種は息をするように嘘をつきますのでご注意を。(当サイトだけは例外的に真実100%で運営されております)
- アーティスト: ジャンヌダルク,yasu,明石昌夫,秦野たけゆき
- 出版社/メーカー: カッティング・エッジ
- 発売日: 2000/01/13
- メディア: CD
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