オリコン週間 シングルランキング 2019年01月14日〜2019年01月20日 | ORICON NEWS
リベンジならず。
ジャンヌ二曲連続オリコン二位おめ!彼らがこんなとこまで出世するとは思ってみませんでした。とは言え、肝腎の曲内容は非常に淡白で喰い足りなさを覚えます。もう7-seven-やchild visionのような異色作は期待できないのでしょうか。
さて本題。vipperの暗躍空しく打倒ORANGE RANGEの悲願に遠く及ばなかった五位の「ハレ晴レユカイ」ですが、その他の上位陣のマスコミ露出の頻度とそれに費やされた莫大な予算を想像するに、凄まじい費用対効果の良さが窺えます。そりゃavexもソニーもなりふりかまわずタイアップに群がるわけだわ。それはさておき、以下ネタバレ注意
- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: 文庫
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ホントが嘘に変わる世界で
「涼宮ハルヒ」シリーズ初の短編集。肝腎の出来は、作者の資質があまり短編向きでないのと、長編一本だけの為にチューンされたキャラクターを長期連載用にリボーンする過渡期なのとが合わさって、個人的には首を傾げざるを得ない*1ものになってしまっています。単行本だけじゃ出版社の旨みが少ないのは分かりますが、明らかに向いてない人間に無理に連載させないで欲しいです。100の凡作より、1の傑作をこそ読者は望んでいるのですから。
涼宮ハルヒの退屈
つまりハルヒは、ただ退屈だったのだ
対上ヶ原パイレーツ○11-9
先発涼宮が不安定な立ち上がりを攻められ9点を失う敗色濃厚な出だしも、4回表に前代未聞の11人連続HRで奇跡の逆転。リリーフのキョンが裏を三者三球三振で押さえたところで、大会規定のの90分ルールでゲームセット。エースの乱調に不安の残る勝利となった。
勝涼宮 Sキョン 同点朝比奈 勝越決勝長門
「ネタに困ったら野球大会」は、格闘もののトーナメント並みにギャグものではおなじみの展開ですが、連載一回目から伝家の宝刀を抜いてる辺り、急遽連載の使命を負わされた作者の苦衷が想像できます。
後知恵で見れば、この頃はまだハルヒの世界改変能力がメインテーマだったことが仄見える興味深い作品です。
笹の葉ラプソディ
「無矛盾な公理的集合論は自己そのものの無矛盾性を証明することができないから」by長門有希
何故世界は平凡なんだろう。何故私が主人公ではないんだろう。宇宙人も未来人も超能力者すらいないこんな世界はもう飽き飽き。「私はここにいる」だから・・・
朝比奈さん主人公編。ハルヒが物語の主題からすべり落ちた記念すべき作品。以降「世界改変の阻止」から「規定事項の遵守」に物語の主旋律が変調します。ジュブナイルなボーイミーツガールでは大長編の大黒柱には不足だったのでしょう。
答えはいつも私の胸に
大長編と長編と短編、それぞれが要求するキャラクター造形や背景設定の違いが良く分かる非常に興味深い一冊でした。新たな舞台で華麗に羽ばたく朝比奈さんや長門はともかく、キョンやハルヒにとっては『〜憂鬱』でハッピーエンドにしていた方が幸せだった様に思えて成りません。作者は彼等にあれ以上のフィナーレを準備してやれるのでしょうか。期待してもいいんですか?某作家みたく「期待は裏切り予想は裏切らない」なんてことにならないで下さいね。