脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『艶色お江戸謎づくし』

【ええ… 】アメリカ+255,909、イギリス+119,789、フランス+91,608、スペイン+72,921:哲学ニュースnwk
日本では完全終息ムードですが海外はまだまだえらいことになってますね。こういうガラパゴスは大歓迎です。

 
 今日のこの日に嫉妬も焦燥とも無縁でいられるようになってしまったのは一匹の雄として色々不味い気がしなくも。

ちゃつぼにおわれてトッピンシャンぬけたらドンドコショ

 〇〇とかけて、▲▲ととく、その心は!今も昔も変わらぬ謎かけの世界。江戸時代に流行したその世界の一部を是非ご堪能あれ。ポロリもあるよ。


 枕絵ブームに乗っかったと思しき、装丁と惹句とタイトルが今となっては実に購買意欲をそいでくれるんですが、それに目をつむれば、江戸時代後期に読み捨てられまくった謎本を丁寧に収集解説してくれている超絶良本。教養の必要なくすぐりとあるあるネタとダジャレと下ネタをシームレスに行き来してるのが、ゾーニングに慣れきってしまった現代人の目から見ると実に新鮮。そこそこの頻度で差し込まれる挿絵もなかなかにえぐいので人前で読みづらいのが実に難点ですが、江戸時代の町民文化の一端を味わうにはいい一冊だと思います。

井戸のまわりでお茶碗かいたのだあれ

 モンティパイソンもそうですが、同じ時代と空気を共有した人にとっては当然極まりない雑ネタも、異邦人や後世の人が解釈するにはかなりの教養が必要となる現象。その伝で行けば、今世に氾濫しているまとめサイトやなろう小説も後世には教科書の副読本で取り上げられるようになるんでしょうか。それはそれで見てみたいなあ。


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