脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『播磨国妖綺譚』

痛いニュース(ノ∀`) : 【M-1】「大人なのにプリキュア映画行く顔」ネタにネット民がブチギレ「オタク差別」「ルッキズム」 - ライブドアブログ
そういうところだぞ、っと。とは言え、もももゆにばーすもこのご時世に無自覚で危なえネタよくやるなあと。その点、敗者復活戦で見た金属バットの故意のフルスイングには惚れました。今大会で一番ファンになったコンビかもしれない。


 11月にとれなかった休みをまとめて消化中なんですが、そうしたらそうしたで数少ない出勤日のスケジュールがかなりタイトになるんですね。早く通常営業に戻りたいです。

空にすいすい赤とんぼ夕陽を背にして何処までゆくの

井戸と、一つ火

見えるものは見える、聞こえるものは聞こえる。それでよいのではないか」by律秀


 芦屋道満の遺した式神に魅入られバディに・・・という少年漫画としては完璧な導入なんですが、絶対この作者単純なバトルもの書かないでしょうからこの設定有効活用できるんでしょうかと不安になる導入です。

二人静

笑顔で出てくる死霊など、たいしたものではあるまい。私は、もっと恐ろしい奴が出てきたときに祓うよ。人を食らう大百足や、荒ぶる大蛇などをな。そのほうが皆からも感謝され、銭もたんと手に入るだろう」by律秀


 展開自体はほぼテンプレっていった感じですが、二人静の演目のウンチクや解説が実に面白かった

都人

都以外の場所に、都以上のものがあるとは思えませぬな。話が大袈裟に伝わっているのではありませんか」by大中臣有傅


 ライバルか頼れる仲間か新キャラ登場。少年漫画(以下略)。しかし、なぜか不問に処されてますが、来賓を煽った挙句怪我させるって無茶苦茶な不祥事な気がする

白狗山彦

「(前略)すると山彦さまは仰いました。『神に仕えるには男を知らぬ若い女でなければならない―というのは、人が勝手に定めた決まりだ。私は、誰であろうと少しも構わぬ。むしろ、世間に詳しい、歳を経た女がほしいのだ。心配せずについて来なさい』」byちづ


 マスコット兼ヒロイン?登場。少年(以下略)。あきつ鬼によるかえでの説得方法が実にスマートで素敵でした。

八島の亡霊

合戦で戦った武者は、死ねば、修羅道へ堕ちると決まっている。そこは大変つらい場所で、本人がどれほど苦しく、後悔しても、誰にも魂を救えぬそうだ。僧にも容易には救えない―それが武者の亡霊じゃ」by大中臣有傅

二人静もそうでしたが、能の演目講釈が実に面白いのは小説としていいんだろうか

光るもの

しかし、人間相手ならともかく、樹木の治療となると―」by呂秀

ついにあきつ鬼の出番が・・・。何をどう考えても舞台装置としての初期設定間違えてるよなあ。

好きなおひとは雲のうえ

 ものすごく読みやすく面白かったのですが、上田早夕里に求める境地はこんな引退間近のロートルが小銭稼ぎのやっつけ仕事でやるようなやっすい小説じゃない。というのが正直な感想。そればっかりだと大変なのはわかりますが、SFから逃げないでもらえると嬉しいです。


www.youtube.com