脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『知の逆転』

http://guideline.livedoor.biz/archives/52360515.html
伝統を言い訳にした老害どもなんて無視して国際化を目指しましょう。貴乃花親方期待してますよ。


 父上様の喜寿の祝いがてら10年ぶりの家族旅行を計画中。京都を基点に敦賀舞鶴天橋立とめぐる若狭・丹後満喫コースを予定していますので、お勧めの観光スポットあったら是非教えてください。

知の逆転 (NHK出版新書)

知の逆転 (NHK出版新書)

あの時本に書いてあった事が

 ジャレド=ダイアモンド・ノーム=チョムスキー・オリバー=サックス・マービン=ミンスキー・トム=レイトン・ジェームズ=ワトソン。人類生態学言語学・精神医学・人工知能応用数学分子生物学、各々の専門分野で偉大な業績を成し遂げた6人の知の巨人たちが語る21世紀の展望とは。


 パッと見は読み捨て上等の売り逃げ本ながらも、その内容は重厚でありながら読みやすく、専門外の分野への好奇心を掻き立たせるに十二分な出来栄え。まさかこんなインタビュー本がここまで面白いとは。ベストセラーになってる理由も分かります。
 インタビュアーもスローライフ讃美・アンチグローバリズムの鎧こそちらちら覗きますが、自身の思想を抑えてよき聞き役兼編者に徹するという基本のキの字が守れているので全く気になりません。つーか、日本人、特に売れっ子はその当たり前が全くできてない連中ばっかりだから困る。閑話休題。訳も分かりやすさ重視の口語体で全くストレスなく読めます。「時々ああ皆さん日本語お上手なのね」って思うくらいに自然。まあそれはそれで意訳のし過ぎの可能性は捨てきれませんが。
 とまれ、読みやすくかつ知的好奇心を刺激しまくる良著です。もっとこういういい本が増えてくれるといいなあ。

 

無我夢中で走ってさえいたらチョウチョ巻き上げた分だけ風を起こせると思ってた

 こういう対談やインタビュー本を読むたび思うのは、こんだけ博識だったら人生楽しいだろうなぁ、と。多分彼らは我々と同じものを見ても全く違う世界が見えているはずです。多分もうかなり手遅れですが、彼らのように「世界」を満喫できるようにもっともっと該博な知識を吸収していきたいものです。

誰も教えてくれなかったこと

誰も教えてくれなかったこと

帰ってきた今日の一行知識

ソクラテスは「書く」ことを軽蔑していた

 文字に頼ると記憶力が低下するからってのが理由だそうですが、彼ほどの知性を以てしても新しいツールってのは使いこなせないもんなんですね。