脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『日本残酷写真史』

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味方につけても屁の役にも立たないが、敵に回すと心の底から恐ろしい。警察屋には係わり合いにならないのが一番です。


 第22回下鴨納涼古本まつりに出陣。今回は一緒に行ったツレが財布の紐を締めたいだけ締めてたこともあって、衝動買いは自粛したところ、穴あきのシリーズものや、贔屓の作家の本ばかり買ってしまいました。なんだか少し淋しいぞ。

以下、戦利品一覧


SRW AP進捗

  • 第20話「あの忘れえぬ日々」ラミア撃破。トップエース:ドモン=カッシュ@ゴッドガンダム

日本残酷写真史

日本残酷写真史

闇の中彷徨う俺が視たものは

 写真が写す冷厳なる真実。人は何処まで残酷になれるのか?我ら愚かな人類が少しでも先のステージに進む為にも目をそらしてはいけない。


 なんだかんだととりつくろってはいますが、要するところは、お好きな人にはたまらないグロ写真集。エロ写真と並んで、いやそれ以上の人気と魅力を持つ残酷死体写真。白黒でえぐさが中和されてますので、その入門にいかがでしょうか。ネットの海で精神的ブラクラ踏んで夜寝れなくなる前に、耐性つけとくのもいいんでないでしょうか。
 とこれで終わっては、作者にかわいそうなので、内容にも少し。全体的に戦前の日本人は下種で愚かな残虐な国民だったと言わんばかりの二昔前の日教組のお題目のような、歴史観が通底されていますので、20世紀前半の部分は正直読む価値なし。チョーセン人が被害者の写真がやけに多いのが、何をかをいわんや。南京大虐殺証拠写真!なんてのに至っては手垢のつきまくった胡散臭い物ばかり。まだUMAやUFO写真の方が真面目に見る気になります。
 ただ、新鮮だったのは、日清戦争に於ける日本人の旅順虐殺。豊富な写真と比較的冷静な文章は、戦争の熱狂の怖さと愚かさを思い知らされます。

 以上、読む時間帯と場所さえ選べば、中々時間潰しにもってこいの一冊です。死と遠く離れた日常をおくれてしまう昨今、死体写真で昏い興味を満たすのもいいんでないでしょうか。だれが何と言おうと、エロとグロこそ大衆文化の華。

皹割れた幻 覚ますざわめきは記憶に潜む叫び

 「見ろ人がゴミのようだ!」とはムスカ様の至高の名言ですが、こういった死体写真を見てると、それが真実なのを強く思い知らされます。人は死ねばゴミになる。この残酷な現実から目をそらさず生きて行ける強さをいつの日か身につけたいものです。

VANISHING VISION 2000年 (型番XXC-1001)

VANISHING VISION 2000年 (型番XXC-1001)

帰ってきた今日の一行知識

日本で公式に晒し首にされた最後の人間は初代司法卿江藤新平
因みに写真指名手配第1号にして、肖像権が日本で明確に意識された*1初めでもあります。やはり維新の傑物の死には色々付きまといますね。

*1:晒し首の写真が世に出回ってしまった為、叛逆者とは言え、仮にも維新の元勲の屍がこのような扱いを受けるのはけしからん。ということで取り締まられた模様。