脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『概説ブラジル史』

今週の「ダーウィンが来た!」が何故か若手声優特集でした - [ 悠 々 日 記 ]
しまった。さんまの超手抜きの五輪特集なんて見てないでこっち見るんだった。


 いくつになっても8/31が近づくと無駄に焦ってしまいます。

概説ブラジル史 (有斐閣選書)

概説ブラジル史 (有斐閣選書)

光の粒オレンジの波

 コーヒーサッカーリオのカーニバルグレイシー柔術。後何があったっけ・・・日本と中国とヨーロッパアメリカだけが歴史ではない。地球の裏側、世界で最も遠い国の歴史を実力派研究者たちが解き明かす。


 ドロドロぐちゃぐちゃの軍政独裁とクーデターの終りなきワルツの続く中南米諸国にあって唯一安定した国体を見せるブラジルの成功の秘訣はいかに!と言う訳で読んでみた訳ですが、正直あまり劇的な展開も心震わす英雄豪傑の活躍も見あたらず、多少物足りなくはありましたが、その分経済分析などに力を入れたいぶし銀の出来になっています。
 しかし、一番面白くなるべき近世史の部分の書き手が明らかに力不足のやる気も文才もない散漫な文章で萎えてしまいます。それより何より、大問題なのは、固有単語が馴染みのないポルトガル語で意味を類推したり覚えるのは愚か発音するのすら悩ましいことです。カタカナ嫌いで世界史苦手な私のような人には苦行の連続となることでしょう。それにめげない人は、未来の大国ブラジルの先物買いをどうぞ。

近づく足音胸騒がすリズム虹色の光甘く揺れる

 昔から何度も何度も言われて来た事ですが、改めて学校で習う世界史はヨーロッパ史に過ぎないんだと感じます。少しでも「世界」を広げる為にも今後はもっとマイナー国の歴史も学ぶべきでしょう。折角世界には200以上の国があるのですから。

milk rings/Carnival - ニコニコ動画

帰ってきた今日の一行知識

ブラジルサッカー代表の通称「カナリア軍団」は現地では蔑称*1
外国語はきちんと意味把握してから使いましょう。

*1:ポルトガル語で音の似通った「カナーリャ」という単語が「馬鹿者」と言う意味なので、それにかけてあるとのこと。