ロウソクの炎 Vs. 猫:すなあじ
炎を切り裂く真空の拳。やはりネコこそが地球最強生物のようです。
広島満喫ツアー三日目。お好み焼きを堪能。個人的には「みっちゃん」がおすすめです。
- 作者: 尾崎秀樹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1963/01/17
- メディア: 新書
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悪い夢ならば早めにさめてと呪文のように叫んでる
ゾルゲ事件
1941.6-'42.9リヒャルト=ゾルゲ*1を中心とした情報組織が摘発された事件。ゾルゲはソ連バクー生まれのドイツ人でベルリン大学等で学びドイツ共産党のちコミンテルン情報局・ソ連共産党に入り、コミンテルン(所属はソ連赤軍第4本部)から'33日本に派遣され、新聞特派員・ナチス党員を偽装して駐日大使オットー*2に信任され、尾崎秀実*3・宮城与徳*4らの協力を得て対日情報組織を作り、政治や軍事の情報をモスクワに送っていた。尾崎らの協力の背景にはアジアの解放や反戦・平和という目的があった。しかし、治安維持法・軍機保護法・国防保安法違反などに問われ、18名が起訴、ゾルゲと尾崎は'44.11.7東京拘置所で刑死した。(『岩波日本史辞典』より引用)
尾崎秀実の年の離れた異母弟が作者のこの本。当然の如く、尾崎やゾルゲに非常に同情的な視点で描かれています。その所為で、事件史というより、ゾルゲや特に尾崎の思想史ってな感じになっています。西園寺公一や犬養健にまで累を及ぼした、当時の軍部政党間での力関係の綱引きが殆ど触れられていないのは正直興醒めです。誰も母国を敵に売り払ったスパイの人生なんかに興味ありません。尾崎やゾルゲが勝手な理論で世界平和を妄想しようとそれが何の言い訳になるんでしょうか。もう少し日本人はスパイへの風当たりを厳しくすべきです。朝日新聞の自己弁護に付き合う必要はありません。
だけど信じてる信じてるどうか信じさせて
日本が情報駄々漏れなのは今に始まったことではありませんが、自衛官や害務省や民主党の中国へのご注進の嵐は流石に度を過ぎているんじゃないでしょうか。情報を売る人間は国や会社を売ることだと皆さんきちんと心に刻みましょう。と言う訳で、軍需会社に就職した我が妹へ。今度設計図とかコピーさせておくれ、ミリヲタの友達に見せて自慢したいし。
- アーティスト: 槇原敬之,カラオケ
- 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
- 発売日: 1994/08/25
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*1:Рихард Зорге。フランクフルター・ツァイトゥング東京特派員。帝国国策遂行要領を入手し、日本軍の対ソ参戦意図のないことをソ連に通報。対独戦勝利に貢献。
*2:Eugen Ott。ドイツ国防省国防軍局長。シュライヒャーの側近としてナチス前夜のワイマール共和国の国防を担当。ヒトラー台頭により失脚するも、大島浩と語らい日独防共協定締結に尽力。その功で駐日大使になるもゾルゲ事件に連座し召還。
*3:満鉄調査部東京支社嘱託職員。父秀真、母きた。「朝飯会」に参加し、近衛内閣のブレーンを勤めるも、共産主義への傾倒が災いし、ゾルゲ事件に連座。
*4:アメリカ共産党員。ゾルゲ事件で逮捕後自殺を図るも失敗。結局尾崎・ゾルゲ両名の名を自白。
*5:『超人バロム・1』。敵の親玉の名前が大魔人ドルゲ。この所為で、子供が虐められているという抗議が放送局にあり、それが放送短縮の一員になったとの説あり。