http://scarecrowbone.crz.jp/etc/himotemap/himoteMap.html
こうも非モテの世界は深いのか。これで自身を知って新たなる自分へのステップアップを。まあこんなこと考えてるからもてないんだって気もしますが。
限界突破の体重に恐怖を覚え、学生時代以来の深夜の散歩を再開しました。真夜中に二条城近辺で不審者を見かけたら優しくほおって置いてあげて下さい。
- 作者: スアド,Souad,松本百合子
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
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暁く燃え立つチカラ震えるほど抱き締めてこの涙生きる証にしたい
名誉の殺人。中東などで未だ残る、女性の不貞を家族による私刑にこよって強制的に贖わせる習慣。奇跡的にその地獄から生き延びた女性「スアド」による糾弾の書。あなたはこの悲劇の向こうに何を見るか。
You Tubeなどにたまにアップされて、その度物議を醸す名誉の殺人。それから辛くも生き延びた作者の痛切な叫びが胸を打つ一冊です。トラウマで過去を一度は忘却の彼方に送り去った20過ぎまで文盲の人間が書いているので、時系列の混乱などの目立つ正直読み難い*1文章となっていますが、逆にそれが飾らない真実の重みを醸しだしています。私は女性でも男権論者でもクリスチャンでもムスリムでもないので、正直感情移入の先を見出しがたいのですが、それでも「暴回膺懲の鉄槌を下し、野蛮なる未開人に文明の光を!」と気炎を上げたくなるほど、義憤を掻き立てられます。ただこの本が世に出た時期(2003年。イラク戦争開戦の年!)を考えると、どうしても裏に流れる政治的意図を邪推したくもなろうかってもんです。まあ、そんないらんことを考えずに、昨今珍しい分かりやすい同情の余地のない勧善懲悪ものとして、正義の心を熱く滾らせるのが正しい読み方でしょう。
「人は強くなるために悲しみ背負ってる」
風に聞く日本農村部での嫁への理不尽な冷遇や儒教圏での非処女への非寛容を思い浮かべれば、こういった女性虐待は未開国共通のびょうりで、アメリカさんの強引で性急なグローバリゼーションも必要悪なのかと思えてきてします。独善で押し付けがましい道徳の強要と、野蛮で非合理な悪習の温存。その国の文化の「発展」にとってはどちらがより大きな害となっているのでしょうか。中々悩ましいものですね。
- アーティスト: 米倉千尋
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2000/10/25
- メディア: CD
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*1:スアドを保護したジャクリーヌの手記部分は非常に読み易いので、訳者の責任ではないです。むしろ文章の稚拙さも表現できている名翻訳と言えるでしょう。