痛いニュース(ノ∀`) : "200戦無敗の合気道の達人"が総合格闘家にあっさり負ける - ライブドアブログ
渋川先生出番です!!
更新サボると以下ry
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どんな明日も怖れずに 傷つくばかりのLONELY HEART ブチコワセバイイ
あらすじ:『花の慶次』を読むべし。
前田利大(宗兵衛、慶次、穀蔵院忽之斎)
名は利益・利治ともしてある。蔵人利久*1の子。利家*2の一族、実は滝川儀大夫*3の子だという。奇行あり。信長に仕え利家に転仕、五千石、越中阿尾城主(菊池義勝*4のあと。)天正十八(1600)年脱走して上杉景勝*5に仕う、二千石。関ヶ原の合戦に功をたてた。景勝の子、定勝*6の代に死す。(『戦国人名辞典 増訂版』より引用)
ジャンプ黄金時代を支えた『花の慶次』の原作。大谷刑部*7やまつ*8にやり込められたりと、慶次が完全無欠なスーパーヒーローだった漫画に比べると慶次が人間臭くて好感が持てます。しっかりとした時代考証と多彩な登場人物で、ディープな歴史マニアからライトな無双ファンまで幅広く楽しめるのではないでしょうか。因みに原作と漫画版との大きな違いは、まつと不倫してる、朝鮮編の舞台が琉球編に変更、近従の相違*9などが挙げられます。
さて文章も時代考証もしっかりしており、展開も無駄もない非常に文句の付けようのない良作で、前田慶次ブームを巻き起こしたのもさもありなんという出来です。ほっとくとカッケー以外の感想がでてきそうにないので、以下登場武将数人を取り上げて紹介してみたいと思います。
- 大谷吉継・・・利家が娘を秀吉に献上して領地を安堵してもらったことを慶次がなじったのに対して「だが女子一人で一国が救えるなら容易い事ではないか。全国の大名にそう思わせることが出来れば、わが君の好色も悪いものではない。少なくとも無用ないくさが避けられる。」と返したのには目から鱗が落ちました。癩病の吉継を少年誌に出す訳にはいかなかったのでしょうが、削除されたのが惜しいエピソードです。
- 前田利家・・・暗愚に書かれ過ぎてる所為で、何故加賀百万石を築けたかの説得力がまるでないのが哀れかつ残念。ただ臨終の床での慶次との和解シーンは感涙間違いなし。
- 豊臣秀吉・・・天下人以前に一個の「傾奇人」として描かれている為、通常の竹中直人的イメージとは全く違っていて新鮮です。こっそり原哲夫の絵が一番似合っていた人ではないでしょうか。
- 石田三成*10・・・嫌な奴というパブリックイメージと兼続の親友という事実との溝を埋めるのに四苦八苦している感じがします。慶次に追い詰められて幼児化して逆切れするシーンが不思議と胸を打ちます。
- 直江兼続*11・・・慶次の親友という一番美味しい位置にいるはずが、主人公に近すぎて逆に印象の薄い可哀想な人。「義の人」の側面だけでなく小早川隆景*12と並び称された「智謀の人」の側面も見たかったです。
君が君でいるために 探すものを教えて
「前田慶次郎は現代では極めて知名度の低い人物である。」あとがきの冒頭の一文ですが、たった二十年弱前の文とは信じられないほど現状は変化しています。ジャンプに掲載されたのを期に盟友直江兼続は勿論、主君の前田利家・上杉景勝すらぶっちぎる抜群の知名度、下手したら幸村とセットで信長・秀吉・家康・謙信・信玄の次位の人気を誇っているのではないでしょうか。流石にやりすぎです。フィクションから歴史に入るのが悪いとは決して思いませんが、小説の人気が知名度や評価に直に反映されてしまう日本の傾向は勘弁して欲しいものです。以上坂本竜馬の過大評価を正す会よりの提言でした。
今日の一行知識
独眼竜政宗は片目が生涯のコンプレックスだった
遺言で、「肖像は全て両目で書け」と言い残したそうですが、完璧に無視られてます。今トレードマークになってるのを知ったら本人どう思うでしょうね。
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